divadlo501

キーワードは『生活の中に、アートを。』

劇場でもない
美術館でもない
小さな街角にある、小さな家具屋。
ちょっとしたパフォーマンスやコンサートやイベントが、
生活の一部を扱う『家具屋』で行われるその様は、
一見すると、奇妙に見えるかもしれません。
しかしそれは奇妙なことでしょうか?

特別な時にしか触れない特別な芸術も、もちろん素晴らしい。
だけど日々の生活の中にも、アートは存在します。
そんな瞬間に出逢うことで、世界がちょっとだけ違って見えたり、それまで知らなかった人と話したり。

むしろ私たちに必要なのは、日々の生活の中にひそむ
美しい瞬間に、どれだけ目を向けることができるか、
かもしれません。

※Divadlo(ヂバドロ)とはチェコ語で『劇場、演劇』という意味の言葉です。

終了しました「Snow in the deep sea」@BKG

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英語幼稚園ブライトキッズガーデンにて、「Snow in the deep sea」を上演させていただきました。

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当初、レパートリーの「あかずきん」の英語バージョンを製作しようと思って、つかのさんをお誘いしたのですが。
話しているうちに新作を作ってみることになり。いつもは私は昔話をモチーフにした作品を作ることが多いのですが、原作を設定せず、とにかくアイデアを出していく作業からお話を作るという作業になり。ゼロからのスタートでひとつのパフォーマンスを共作することになりました。
荒削りで、なかなか観念的な話だったかなぁ、とか色々振り返ることはありますが、
主催者のブライトキッズガーデン様、関係者のみなさま、そして誰よりご来場いただいたお客様に心から感謝です。
ありがとうございました。

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終演後はやっぱり風船に触りたい人たちの遊び場と化していました。

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そして本作には登場しませんが、木彫りの人形とのふれあいの時間も。
楽しんでいただけたようでよかったです。

さて今後のDivadlo501の活動についてですが。
私ごとですが、上の写真を見ていただけるともうどうにも明らかなように、現在妊娠9ヶ月を迎えております。
8月には生まれる予定です。
というわけで、4月から本格始動していたえんげきあそびも6月いっぱいで一度産休に入らせていただきました。10月くらいから復帰予定です。
上演の予定については11月末の赤ちゃんのための演劇作品の上演から始動する予定です。
というわけで、秋くらいから、自分のこどもの様子をみながら少しずつ動き出すつもりです。
詳細は近づいたらまたお知らせさせていただきます。

想くんがおなかに入っているときは妊娠8ヶ月で「星の王子さま」に出ていたのですが、今回は9ヶ月。体の状態も前回とは少し違うので、若干ひやひやした
瞬間もありましたが、受け入れてくださったお客様、関係者のみなさま、共演者のつかのさん、家族。みなみなさまに、心から感謝です。
新たな力の源を得て、またみなさまにお会いできるのを心から楽しみにしています。

えんげきあそび’170612 ひかりとかげであそぼう!

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えんげきあそび、6月は『ひかりとかげであそぼう!』です。影絵は様々な手法や切り込み方があって奥深いので、
影絵だけで数ヶ月は遊べるのですが、今回はとりあえず、一番オーソドックスなところから。

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光源はOHPを使います。プロジェクターも試したのですが、やっぱり光の柔らかさやドラマチックな感じが、アナログの方がいいなぁと思って。
ただ、今回はOHPとして使うのではなく、あくまでもただの光源として。OHP特有の機能や仕組みを使ったあそびはまた後日ということで。

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小さいぞうと大きいひよこ。光源からの距離と影の大きさについて。焦点がぼやけることにも注目しつつ。ひとりずつスクリーンに向かって歩いたり、
スクリーンから遠ざかったり。それだけでもわあきゃあ。楽しんでくれています。
かげって不思議!と真顔で言った年長さんの男の子。わかるわぁ、その気持ち。私も未だに不思議よ!

普段実物の「モノ」を視覚的に認識している時は色や形、大きさ、質感などなどいろんな要素を使ってその「モノ」だと認識する。
でも「モノ」の「かげ」になった途端!黒と白で平面の輪郭だけが要素になる。かげの写し方によっては大きさや形にも認識要素として制限が生まれる。
その瞬間、「モノ」の見方がするりと変わる。そのするりと変わる瞬間がおもしろい。
まあでもこどもたちにしてみたら、そんなこと言葉で説明しなくても、するりするりと切り替えて、放っておいても自由に遊んでくれるのですがね。
ほんと、あそびの天才。

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今回の匠の技をご紹介。
教室の都合でスクリーンが張れない、ってことありますよね。劇場だと何も問題ないのですが、吊る機構がない部屋でどうやって影絵を見せるか、
いつも考えていたのですが。
今回使ったのが、マイクスタンドやスピーカースタンドに使われるこの脚。
ヒントにしたのはDIYとかでもよく使われるイレクター。
さすが匠。知識の幅が違います。

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この先っぽにこのような部材を組み合わせて、物干し竿状の長い棒を差し込んで、スクリーンスタンドを作ってくれました。
ちなみにこの部材、配管用の金具らしい。ネジなどの部材はこの配管用金具専用のものじゃないので、ハンズマン(ホームセンター)様の
ネジ売り場で合うサイズのものを探してくれたようで・・・さすが、匠です。あと、さすが、ハンズマンです。
これで野外でも影絵ができます。
・・・野外で影絵、おもしろいな。。。

次回は色付きの影に挑戦!
もう既に人形を作ってくれているとのこと・・・天才たち、やる気満々やな!

Snow in the deep sea @Bright Kids Garden

さて、現在絶賛稽古中の、新作パフォーマンスのお知らせです。

海に降る雪

2017年7月1日 10時開演(9:30開場)
こどもも大人も楽しめる、英語を使ったお芝居。深海に降る雪と不思議ないきもののお話をDivadlo501とつかのみきがお届けします。
料金【一般】1家族 1,500円 【BKG園生/卒園生】1家族1,000円
予約制 定員50名になり次第、受付終了。
お問い合わせ:ブライトキッズガーデン 093-583-8555

上演時間は30分前後。
終演後に人形たちとのふれあいの時間を設けています。

皆様のお越しをお待ちしております。

えんげきあそび 5月ー音を目で見てみよう!

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えんげきあそび、5月は音について。
どうして音が聞こえるんだろう?音ってなんだろう?

第一回目は、普段耳で聞いている「音」を、目で見てみよう!という、演劇とは関係なさそうな、でも実はとっても関係ある遊びをやってみました。

写真がないのですが、まずは音叉を鳴らして音を聞いてみました。
耳に添えると「キーン」と聞こえる音にみんなびっくりした様子。なんで音が聞こえるの?なにこれ?
わくわくが止まらない顔って素敵な表情でした。

そして用意したのが振動盤。というとなんだか専門的なもののように感じますが、黒いビニールをステンレスのボールにピンとはっただけのもの。
その上に塩をぱらぱらぱらーっとふりかけて・・・

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「わーーーーーー!!!!!!!」っと思いっきり大きな声を出すと、振動盤の上の塩が踊り出して摩訶不思議な模様になります。
やってみよ!

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ひとりずつ「わーーーーーーー!!!!!!!」
初めは大きな声を出すのが恥ずかしかった子も、みんなと一緒なら怖くない!それ!
「わーーーーーーーーーー!!!!!!」

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最終的にはみんなで大合唱して、耳がびりびりするほどでした。
次は毛虫のダンス。

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カラフルなモールが踊ります。対戦型にすればもっと盛り上がったのかもだけど、まあ、みんな楽しそうだったからよし。

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今回は決して大きな声を出すことが目標ではありませんでした。音の正体が振動である、ということを伝えること。
普段は耳だけに頼っている「聞く」という感覚だけど、音を目で「見る」という感覚に置き換えると面白いんじゃないか、という実験でした。
じゃあ声は?
声は何が震えてると思う?・・・体が震えてるんだよ。
でもそれは、また次回やりましょう!

・・・で、終わったら、午後の空いた時間に子供達が「声を出すと体が震えてるの?」と声を出しながら喉や横隔膜のあたりをさわってみては
「ふ、ふるえとるーーーーー!!!!」と遊んでいたとのことでした(担任の先生談)。
自分たちで発見しちゃうなんて、素晴らしい!

次回も楽しみです。

えんげきあそび 2017/04/17

17日は4月の2回めのえんげきあそびの時間でした。
今年度は月に2回、30分の枠で、以上児20名ほどを対象にして行うことになっています。
導入からあそびにつなげるには正直短すぎて毎回時間が足りないのですが、まあそこはなんとかかんとかがんばるとして。
4月はようやく暖かくなって春を満喫したいのと、とりあえず楽しく、テンション上がるようなあそびをしたいなということで、
素材と触れ合うような内容にしました。

前回の1回めの模様を写真に撮れなかったのが悔しかったので、自分の子どもと公園で戯れてきました。

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ほんとは幅広のポリシートが使いたかったのですが、調達が間に合わなかったので、塗装用の養生シートで代用したので、テープのつなぎめが見苦しいですが、使う分には問題なく。
素材と出会う第一回めの模様は前回の記事でお伝えしたとおり。盛り上がりました。
2回目の今回はその素材を使って、複数の人数で大きなオブジェクトを作って動かしてみよう、という発展形。

まずは導入に「つられたらたべちゃうぞおばけ」(作・乾 栄里子/絵・田中六大/童心社)を読みました。
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そもそもおばけが怖い子もたくさんいるし、しかもおばけに食べられちゃう!ということで、楽しみながらもみんなどきどきしているのが伝わってきました。
さて、おばけに食べられたらどうなるかな〜ということで。

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先日のシートをちょっと加工して、3人でいっしょに動かすビニールおばけを動かしてみました。
3人でゆっくり〜、お互いのことを気にかけながら〜、ハンドルを前の人にあてないように〜などなど。。。
遊びながら動かし方のコツが徐々にわかってきました。

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年齢的にもついつい夢中になっちゃうので、ちょっと難しかったかなと心配していましたが。
その後、午後にも年長児だけでやってみたところ、みんなコツを得て、上手に動かせていたよう。すごいな、みんな。
色々事前に準備したり、考えて行ったりもしますが、できることもできないこともあり。時として想像以上のことが起こったりもするので、とても貴重な、面白い機会だなと。来月も楽しみ。

えんげきあそび2017/04/03

昨日の雹が嘘みたいに、今朝は雲ひとつない空!
新年度が始まりましたね。旭ヶ丘保育園での演劇あそびも今日が新年度初回。
つい先日まで年中・年少さんだったみんなが、少し違う顔つきに見えました。

今日は昨日の冬のような寒さを吹き飛ばすような、力強い春を感じてもらおうと思いました。

まずは絵本を一冊。ルース・クラウスの『はなをくんくん』をお外で読みました。
まぶしくてみえなーい、とか。はなをくんくん、じゃなくてやたら、はなくそー、とか、はなみずーとか言いたがるお年頃ではありますが、
わいのわいの絵本を読みまして、園舎うらの広い野っ原へ。
幅7、8m×2mくらいの薄手のポリ養生シートを使って、春の風を感じてもらいました。
シートが薄いので風なんて吹いてなくてもはためくはためく。みんなにもシートをもってもらって、その風の力強さを感じてもらいました。
おひさまの下できゃあきゃあ楽しんでもらって、ああ、写真が撮れなくて残念至極でした。

開始のときに「えんげき教室のじかんでーす!」という声が聞こえたけど、「教室」にはならないようにしたいなあと思っています。
みんなは既にあそびの天才で、私が用意した「えんげき的な要素」を、自分たちなりのあそびに変えて楽しんでくれる。
今日も私では気づかなかったあそびをいくつか発明してくれました。
そうして「えんげき」と「あそび」が混ざる、素敵な時間を作れたらいいなあと思っています。

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終わった後に次から次へとお花をプレゼントしてくれたのでワイルドな花束になりました。
今年度も楽しみです。

旭ヶ丘保育園

言葉にならないこと:山海塾「降りくるもののなかでーとばり」

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北九州で毎年上演してくれている山海塾。お恥ずかしながら初めて見て、やはりもう脳みそが痺れて夢にまで出てきたので書かずにはいられない。
だけど言葉にするのがおこがましくて書いては消し、書いては消ししてしまうこの感じは、観たことがある人ならきっとわかるのではないでしょうか。
感想を述べたり、言葉にしたりすることで、あの世界を小さく切り取ってしまうならいっそ黙ったままでいたいと思ってしまう。
「言葉にする」ということの対極にあるような舞台だった。
だけどこのままだとまた夢に見そうなので、少しだけ。

ダンスや舞踏は、台詞のある演劇よりある意味自由で、ある意味不自由で、どちらもそれぞれに楽しみ方が異なるとは思うのだが、
今回ほど言葉に縛られない、言葉にならないことをこんなに自由に表現することの凄みを感じたことはなかった。
行ったこともない荒野をゆっくり巡る無数の星。その星空の遥か彼方もっと上の世界から神様みたいな人が何かを決めているような・・・
でもそれも「悠久」という言葉の中では一瞬の出来事だったり。過ぎていく時間や、過去、未来、現在を一方向に流れる人。
それに逆行する人。すべてのシーンは印象的で、そこから何を受け取るか、何を想像するかは私たちに完全に委ねられていて。
満員の客席の数だけその解釈の存在が許されているこの作品って!!
息を呑んでばかりで、観終わった後に軽く頭痛がするほどでした。

どうしても私たちは、目にしたものや、目の前で起きたことに対して、頭で考えてすぐに言葉にしてしまう。
ちょっとずれるかもしれないけどこんなことを思った。
言葉が未発達なこどもたちは、イメージで捉えるのがとっても上手だ。
同じものを見ていたのに、私たちと全く違う受け取り方をすることが多々有る。
もしくはその時流れているムード、雰囲気、空気。全体的な印象で、情報をキャッチする。
そして大人はこどもがとんちんかんなことを言っていると「訂正」してしまったりする。私もよくやってしまう。
ついつい「答え」を求めたり「説明」を求めたりしてしまう。悪い習慣。
もちろん、言葉から広がる豊かな世界も、考えることができるからこそ深まる作品もたくさんある。
だけど、言葉にならないことや、なんだかわからないもの、得体の知れないものこそ、シャットアウトせずに覗き込むことってとても大切なのではないか。
わかりやすいもの、キャッチーなものに慣らされすぎていて、そうでないものについて想いをめぐらせる体力が奪われていないか。
こどもにこそ観せてみたい作品だなぁと、心から思った。

照明も舞台美術もとても印象的だった。シンプルなだけに、一層効果的だったのは、きっとダンサーたちの美しさのせいですね。
映える映える。音も光も。

ちなみにですが、カーテンコールまですこぶるカッコよかったです。世界観を背負ったまま最後まで魅せてくれる感じで。

昔からの芝居仲間がスタッフで入っていたので再会も果たせて、観に行けてよかった。
来年は新作とのこと。
楽しみにしています。

2017年、春。

年末から少し体調が悪く、冬の間はずっとおとなしくしていたのですが、春が近づいてくるとともに体調も回復し、
ようやくお待たせしていた色々なことに取り掛かっている3月半ば。って、四半期終わっとるやないかい! いかがお過ごしでしょうか。

確定申告も滑り込みでなんとか間に合わせ、ここ数日でいくつか打ち合わせや今後のミーティングなどをして、
ようやく長い冬が終わって、桜の蕾がふくらむようにむくむくと動き始めて・・・春はいいですね。

今年のDivadlo501はちょっとのんびりと進んで行くことになりそうです。
春から初夏にかけて新作を2本、制作することになっていて、上演の予定も少し先の予定です。
近づいたらまた詳細はお知らせします。
保育園での演劇あそびは4月から本格的に始まります。こちらでも挑戦したいことが山盛り。楽しみです。

新作のうちのひとつは、0〜3歳の小さな小さな人たちに向けた作品。
昨年はオイリーカートでの感覚演劇のワークショップや、ベビードラマについてのワークショップなど、乳幼児のための演劇について考えることが多く、
機会があればいずれ作りたいと思っていたので、チャンス到来。上演はずいぶん先で11月ですが、楽しみにしています。

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私が寝込むのと同時期から、10年飼ってきた猫も体調を崩してしまい。
一時期は本当にもうダメかと思うほど悪かったのですが、最近少し回復して、トイレも自分で行けるまでになりました。
暖かくなったらもう少し過ごしやすくなるかな。

春よ、早く来い。

イジーとまぬけな悪魔@和光保育園

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12月21日に、豊前市の和光保育園で「イジーとまぬけなあくま」を上演してきました。「よだか」の余韻も冷めやらぬうちに頭の中を入れ替えて・・・

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当日はクリスマス会。「おしゃれして来てください」と掲示板に貼ってあったので「何て素敵なパーティー!」と胸踊った私ですが、会場には白雪姫やらサンタクロースやらなかなかのパリピ(初めて使うわい)が集まっていました。

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観客は0歳児から年長さんまで90名。プラス近隣の方や保護者の方々総勢100名以上の方にご覧いただきましたが、とにかくみなさん、しっかり見てくれました。人間の集中している表情ってとっても胸打たれるものがあります。大人だろうがこどもだろうが、その真剣な眼差しで食い入るように見つめられたらもう・・・こちらも心から全力で向き合うしかない、という。。。そんな瞬間の積み重ねが作品になっているんじゃないだろうかと思います。

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和光保育園さんは本当ーーーーに、素晴らしい信念を持った保育園で、感動しっぱなしでした。ひとり一匹ずつカブトムシの幼虫を育てたり、園庭でサンマを焼いて葉っぱに載せて食べたり・・・挙げればきりがないのですが、一番感動したのは、リオのオリンピックから南米についての興味が湧いて、そこから南米について・・・調べ学習に近いような、活動を続け、今は南米の鳥について調べている、と。すると子供たちが南米について興味を持っていることを知った保護者が、「うちの店に南米の珍しい花が咲いたので、見に来ませんか?」と。だからみんなバスに乗せて見に行ったのよ〜!と語る園長のキラキラした顔!その理想的な保護者の関わりといい、すべての秘密はこの園長先生だな、と痛感しました。人ですね。やっぱり人は人が育てるしかないんだな、と心から感動して、元気をもらいました。

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終演後はやはり人形にじっくり触れ合ってもらいました。もう、取り合い。
一番嬉しかった言葉は
「おもしろかったー!」
「また来てー!」
「明日!明日来てー!」
です。

また是非行きたいっ!

今年の上演はこれで終了です。来年も引き続き素敵な場を提供できるように、がんばりまーす!

ご来場ありがとうございました:イジー@戸畑図書館

先週土曜日は戸畑図書館での「イジーとまぬけな悪魔」でした。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

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とにかくすごい人!人!人!図書館のイベントで開始30分前から長蛇の列で入場待ち、という状況を初めて見ました。
どうやって?どうやったらこんなに人が来てくれるんですか?と臆面もなく聞いたところ、ずいぶん前から貸し出しカウンターで本を借りる方ひとりひとりにチラシを渡しつつお声がけをしていたとのこと。そしてもう既にこのクリスマス会というイベントが図書館を利用する方(主にお子様連れの方)に定着していてみんな楽しみにしているとのこと。理想的な図書館と利用者の関係だなぁと、感動しました。

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やっている側としては正直、反省点が多い上演になってしまいましたが、食い入るように見つめてくれたお客様に支えられた上演でした。一期一会。精進あるのみ。

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抽選会でちゃっかりガラガラを回して「〇〇番!」ていう大役を仰せつかりました。この抽選会、商品が豪華!大きな紙袋に30袋用意してあって、かなりの当選確率。さらに外れた子のためにも参加賞が用意してあったりして、こどもたちはホクホクでした。

図書館って本当にいいなぁとしみじみ思いました。誰でも入れるフラットな場所で、知識や物語の扉がたくさん用意されていて、時にはこんなお楽しみもあったり。そしてそのオープンな雰囲気を決めるのは、働いている人。あと、空間だなぁと思いました。そもそも閲覧室と児童書部屋のスペースが区切られていなかったりすると、こういう会の開催が難しくなったりするのかもしれないな。でも、戸畑こどもと母の図書館はやってるな、とか。いろいろ考えるとおもしろいです。図書館、深い。
図書館を利用する人は頻繁に利用するけど、利用しない人は全く行かない→そして利用する人の数の方が全体の人口から見ると割合が少ない→図書館の数を減らす又は予算を減らす。という統計を以前どこかで見た覚えがあるのですが(不確かな情報で失礼。)、図書館ほどいろんな方向に活用しやすい場所はないのになと思います。こどもがいる人はこどもの絵本欲、知識欲に対応するためには必須だし。中高生は勉強できるし。高齢の方も利用者は多いし。働いてる人だな、忙しく働いてる人が行けないんだな。働いてる人ほど、行ったらいいのに。本そのものから得られる情報だけじゃなくて、本を選ぶ時間、触る時間、迷う時間、そしてなによりいる人を観察してみるとそりゃあもう面白い。なにせ誰でも入れるから、不思議な人がいっぱいいる。そういう一見、無駄に見える、生産性のないと思われがちな時間にほど、多くのヒントと心の栄養が隠されているんだぞ、っと、信じています。

来年も図書館での上演、続けていけたらいいなあ。。。