8月18日、9月15日に山田緑地のグリーンウッドワーク講座の4回目、5回目がありました。
8月はシュリンクポットづくり。外は暑く、山田緑地内施設、森の家の展示ホールの一角でやりました。天井が高いので室内なのに開放感があり、とてもいい空間でした。
シュリンクポットづくりはドリル刃の調子があまり良くなく、穴あけに時間がかかってしまいましたが、大半の方が底板を入れるところまではどうにかできました。
これまでのバターナイフや箸などにくらべ難易度が高くなり、子供には難しい部分もありましたが、皆さん頑張って作業を進めてくれました。
それから9月の5回目はスプーンづくりの1回目でした。この日もまだまだ残暑厳しく、室内での開催となりました。あらかじめ大まかに作っておいた部材を、斧やドローナイフで成形していきます。
さじ面はフックナイフという道具を使い手に持ったり削り馬で固定して掘っていきます。
次回はいよいよ最終回。これまで学んできたもらったナイフワークを駆使して、自分だけのスプーンを完成してもらえたらと思います!
そして明日からグリーンウッドワークと初めて出会い、すっかりのめり込むきっかけとなった講座で講師をしてくださった、アメリカ人のジャロッドダールさんの工房に3週間お世話になります。https://www.woodspirithandcraft.com/
3週間も家をあけることを許してくれた妻や子どもたちに本当に感謝です。ありがとう!頑張っていろいろ吸収してきます!
台風の近づく福岡を出発し、韓国インチョン経由で向かいます。福岡発の午後の便は欠航になったようですが、運良く朝の便で出発したので、なんとかインチョンに来れています。あとはアメリカ行きがどうなるか。インチョンは福岡よりもだいぶ北にあるので運のいいことにその便もどうにか大丈夫そうです。台風の近づく地域の方々、どうかお気をつけください。
アメリカ滞在中のことはまた報告します!
東京都大田区蒲田のさかさ川通りで行われた「おいしいピクニック」でのスツールづくりワークショップ、無事終了しました!
普段は車が通る道路上でのワークショップ。5月としては記録的な暑さの中、塗装をし、絵を描き、カンカントントン釘を打ち、個性的なスツールたちがたくさん出来上がりました。3歳のお子様からご年配の方まで、様々な方に参加していただきました。怪我もなく楽しんでいただけたようで、いい2日間となりました。ご参加いただいた皆さま本当にありがとうございました!お手伝い頂いた、スタッフの皆さまも本当にお世話になりました。ありがとうございました。
子どもたちの集中力がすごい!
完成したスツールでピクニック。おいしいピクニックというタイトルにとてもマッチしています。テーブルになってますが。笑
声をかけてくれた大学の同級生のなっつん、蒲田東口おいしい道計画の皆さま、こんな素敵なイベントに呼んでいただけて本当に幸せでした。ありがとうございました。前夜祭を含めて、蒲田に3日間滞在。イベント期間中、家族のような一体感がありとてもいい街でした。また行きたいなあ。
山田緑地グリーンウッドワーク講座、第一回が終了しました!
今回はいくつかのナイフワークと頭上に生えているクスの枝で鉛筆づくり。
木の生育に支障のありそうな枝を、山田緑地の担当の方に選んでいただいて使いました。
今回はなんと5歳からの参加。ナイフワークを教えるのは難しいかと思ったんですが、扱う上で注意することを伝えながらいくつか簡単なものをやってもらいました。もちろん完璧に削り方をマスターするというのは難しいところもありましたが、2時間ちょっとの講座で皆さん集中して削ってくれました。子供だからできないだろうと思ってしまうのではなく、環境を整えまずは木を削る楽しさを知ってもらえたらと思います。
これからの講座で難易度がもう少しあがってくるので、削り馬などを併用しながらまず保護者の方にナイフワークなどを覚えてもらい、道具の手入れも知ってもらった上で、講座後も続けたいなと思ってもらえるようなものにしたいなと思っています。
次回は6月16日。楽しみです!
ゴールデンウィークの始まる少し前、岐阜県の森林文化アカデミーで非常勤講師として、収納家具の講義をさせていただきました。ワークショップなどで参加者に簡単な作り方を教える事はあっても、講義という形で授業をするのは初めてのことでした。
午前中は自分のプロフィールや作品紹介。午後から7名の学生の方のスケッチを見て、どういう家具を作るかというのを決めていきました。今回は学長室のワードローブと書類棚を製作。7名で作るのは書類棚。ワードローブは有志が自主製作することになりました。
いつもの家具製作は、お客さんの要望を聞き一対一でやりとりをしますが、今回は特定のクライアントというより学生7名の意見や作りたいものを聞きながら一つのものにまとめていくというやり方。とても難しかったですが、なんとか方向性が決まりました。
どんなものができるのかボカしてあります。というより実は板書の字があまりにひどい。笑
下手な字をどうにかせんとなあ。子供には字だけはちゃんとしたほうがいいと伝えよう。笑
6月にまた岐阜へ行き、5日間かけて一緒に製作します。いつもは一人での製作ですが、今回は数名で協力しながらどのように作っていけるか、限られた時間でどんな仕上がりになるか楽しみです。
そして講義のあと、さじフェスのお手伝い。スタッフとして準備と当日2日間参加しました。詳しくはリンク先を見ていただけたらと思いますが、素晴らしい講師の方々によるレクチャーは参加者として受けたいものばかりで多くの刺激を受けました。夜には講師の方々や参加者との交流会。木工に限らずいろんな職種の方々が来られていていろんな話を聞け、いい時間を過ごせました。
2日間でスタッフも含めて100人以上の方が来られていたでしょうか。本当に内容の濃い、素晴らしいイベントでした。スタッフとして参加させていただいて、主催の久津輪さん、加藤さんの細やかな配慮、学生スタッフのみなさんの素晴らしい働きぶり、運営の面でもとても勉強になった日々でした。お世話になりました。
今回家族も一緒に岐阜へ行きました。滞在中一日だけ一緒に過ごせたので、長良川で鵜飼の舟を眺めたり、巨大な公園へ遊びに行ったり。他の日の昼間は、水族館や図書館など、いろいろと行ってきたようです。母一人で子供二人、一番たいへんやったのは直子かもしれません。ほんとにありがとう。
さて明日はいよいよ山田緑地のグリーンウッドワーク講座。10月までの月一回、6回中の初回です。どんな方々と出会えるか。楽しみです。
随分時間が経ってしまいましたが。。。
M展ー3人の精鋭木工デザイナーにお越しいただき、ありがとうございました。
今回は家具作家3人の展覧会でしたが、同じジャンルの作家なはずなのに、こんなにも進む方向性が違ってくるのかと感じずにはいられない、非常に珍しい展覧会だったと思います。
デザイナートークも開催されましたが、それぞれの作家性が強くにじみ出たトークだったようで、こちらも好評でした。
北九州で家具を作るということがどういうことなのか、スタートは同じだったはずなのに、出会う人、出来事でやはり決して同じにはならない。
それは製作者が真摯にひとつひとつに向き合ってきた結果だろうと思いました。
まだまだな部分も多々ありますが、これからもひとつひとつ丁寧に向き合って仕事を続けていけたらと思います。
ご来場いただいた皆様に心からお礼を申し上げます。
501FURNITUREは本日11/27に6周年を迎えることができました。
小倉に戻ってきてからもうそんなに経つのかということと、
まだまだできてないことが多いなあとおもうことと。
でも本当に多くの皆様に支えていただき、6年間頑張ってこれました。
最近のことというと、ご報告が遅れましたが、
UMIE+さんでの「陶と家具」展、無事終了しました。
陶芸家の石原祥充さんとの2人展。以前のブログでも書きましたが、
今回の展示会は石原さんのご自宅の本棚を作らせていただく
というところから構想が始まりました。
幾つかのユニットに分かれた本棚なので、搬入の際にバラバラに壁に取り付け、
それぞれの棚に石原さんの陶器を展示しました。
今回石原さんも新しい試みの作品も多く作られていましたが、
自分としても組み立てて一体となる天井までの大きな家具というのは
なかなか今までやってこなかったことだったので、
難しい部分もありつつ新鮮な気持ちで製作を進めることができました。
展示会後、石原さんのご自宅に無事に納品することができました。
そして6周年に合わせて、大学の時の同級生が随分と前から企画してくれ、
東京や群馬、和歌山などから大勢来てくれました。
なかなか会えなくても、集まれば離れていた時間も関係なく昔に戻れる。
自分が東京を離れて10年。遠くにいてもいつも応援してくれるみなさま、
近くにいていつも支えてくださる方々、本当にありがとうございます。
6年前に思い描いていたことと、良くも悪くも全然違う日々を過ごしていますが、
そういうのもいいのかなと思います。これまで出会ってきた方々との関わりで
自分たちの日々が作られていくのを感じます。7年目もそんな風に過ごしていきたいです。
11月の展示会でお世話になる、UMIE+さんのギャラリーで、先週末から始まった展覧会があんまり素晴らしいので少しだけご紹介。
roren「あまりあるチカラとカタチ」巡回展は、昨年もUMIE+さんで展覧会を開催していて、その時も拝見させていただきました。
高齢の方がリハビリテーションの一環として製作した手仕事の作品を展示しています。。。と、こんな簡単な言葉では言い表しきれない、ある種の凄みがある作品ばかりが展示されています。それらは特別なテクニックや高等なアートや、尖ったセンスや、そういった類の”凄み”ではないところが、スゴイのだと、個人的には思いました。
以下、公式サイトからの引用ですが。
ライフステージとして老年期は健康や経済基盤、社会的なつながりや生きる目的などの喪失にさらされ「喪失期」とよばれることもあります。
時にリハビリテーションの現場ではその目的を見失いやすいことを痛感させられます。
「足が良くなったら家族に迷惑かけないように」
「家の事はあぶないからしなくていいって」
「今は作らなくても買えばなんだってあるからね」
控えめで自分を納得させるような言葉を聞く機会も多く、主体的な目標を見出すことが出来ない高齢者の存在は少なくありません。
私たちが「安全」を思って掛けた言葉が彼らの役割や出番を思いがけず奪ってしまう状況を生み出していることもあります。
自身の能力や経験を持て余している事に気付けない方もいます。
編んだレースで石を包んでいます。
・・・圭くんが「子育てにも通じるところがある」と、展覧会を見た後に言っていた。なるほど。
よかれと思っての配慮や声がけが、貴重な瞬間や可能性をつぶしてしまうことは多々ある。
大事大事にされることよりも、頼りにされることを望んでいる。
なぜそういうことが起こってしまうのか。その理由ははっきりとはわからないけれど・・・
展覧会を見て感じたのは、高齢の方に対する敬意、だろうか。当然のことなのに、これが一番容易に失われやすく、また肝になる部分だなと思った。
こちらから与えるのではなく、もともと持っている力を引き出す感じ。そしてその引き出し方。
私たちに製作者の説明をするrorenの香月さんからは、気持ちの良い、ちょうど良い塩梅の、自然な”敬意”を感じた。
確かに子育ても同じだし、むしろこれは他者とのコミュニケーションにおいては当然の、あるべき対峙の仕方なのではないかとすら思った。
教えてあげるのではなく、対等に、他者に対する敬意を失わずに真摯に向き合う。
公式サイトのそのフィロソフィーに触れた時、すごく普遍的な取り組みだなぁ、と感じた。だからこんなに多くの人の胸をうつのかもしれない。
認知症の元エンジニアの方が作ったスプーン。持ち手のところにちょうど木の節がきていたのでおそらくそこで曲げて彫ったんだと思われる。
10/14(土)〜10/22(日)
12:00〜19:00(木曜日は17:00まで)
roren
あまりあるチカラとカタチ巡回展
umie+(小倉北区中島1-14-7)
今度の日曜までです。ぜひ。
501FURNITUREは11月27日で5周年を迎えました。
5年前に想像していた日々とはよくも悪くも違っているとは思いますが、楽しい毎日です。
divadlo501も色々な機会をいただいており、
これまで支えてくださった皆様、独立して5年間の間に出会って応援してくださっている皆様、
本当に感謝しております。
2脚の子供椅子。
左は横浜の家具工房で働いていた時に作ったもの。
古くからのお客様の幼稚園でずっと使われていたものと同じものをそのまま作ってくれという注文でした。
1脚余分に作っていて部材の状態でずっと持っていたものを、昨日座面を作り、仕上げました。
職業訓練校を出たばかりで家具工房で働きだした頃に作ったもの。もう10年くらいになるのか。
デザインは古い椅子をトレースしたものですが、製作に関しては細かい部分に気になる部分がたくさん。
右は数年前自分の子供のために作ったもの。こちらは定番として今も作っています。
5周年のタイミングでたまたま昔作ったものと今作っているものを並べてみて、成長を感じるとともに、
あの頃に持っていた、とにかく家具を作るということに日々興奮していた新鮮な感情を少し思い出しました。
日常が当たり前にならないように、いろいろな想いを忘れないようにしないとなあ。
こちらのブログでは最近告知などが多かったですが、久しぶりに近況を。
先日、10年くらいぶりに関西へ行って来た。直子の京都駅での公演があり、それについて行きました。
詳細はこちらで見て頂ければと思いますが、自分にとっても、もちろん直子にとっても、素晴らしい体験をすることのできた数日間でした。準備を進めてくださった関係者の皆様、一緒にご出演頂いた皆様、ご来場頂いた方々、本当にありがとうございました。
そして、公演後、ずっと行きたいと思っていた宮崎修業時代の同期のところへおじゃましました。大阪の高槻でパーマネントファニチャーという家具屋をやっています。
会うのは5年ぶりくらいかな。少し観光に連れて行ってもらい、本当に積もり積もった話をゆっくりしたり、お酒を酌み交わしたり。
性格的には自分とは正反対だったと思う。彼はいつも強い意志を持っていて、優柔不断で流されやすい自分にはそういう考え方や生き方が新鮮で、刺激的だった。気付かされることが多く、彼と同期で同じ時間を過ごすことができて本当にありがたかった。
お互い結婚して子供が生まれ、宮崎の頃とは生活も、もちろん仕事の環境も全く違う。でも久しぶりに会っても仕事への姿勢、子育て、家族のあり方など、考えさせられることがたくさんあり、やっぱり刺激をたくさんもらえた。
仕事をしていく上で、最近行き詰まることも少なからずあったけど、このタイミングで関西に行けて、彼に会うことができてよかった。また会いに行きます。本当にいろいろとありがとう。
実際に会っても時間はあっという間に過ぎてしまうけど、顔を見て直接話を聞けると、長い時間を一緒に過ごした頃のようにはいかないけど、離れていた時間がすこしだけ近づくような気がする。
今までいろんな場所、状況で濃密に過ごした友達がいて、遠くに住んでいても今はSNSなんかで近況を知ることができたりするけれども、やっぱり日常のほんの表面的な部分しかみえてこない。日々どんな喜びがあって、どんなつらいこと、悩むことがあるかなんかはやっぱりわからない。今はみんなに日常的に会うことは難しいけど、できる限り機会を作って会いに行きたい。
日々をなにげなく過ごしていると、びっくりするくらいのスピードで月日が経っていくけど、今の自分を作ってくれた人たちに会って、毎日のたわいもない幸せやしんどいことなんかを話せたらいいなあ。みんなそれぞれの場所で、それぞれの日々を生きている。いつかまた会えるときまで自分もしっかりと生きていかないとなあとおもう。