divadlo501

キーワードは『生活の中に、アートを。』

劇場でもない
美術館でもない
小さな街角にある、小さな家具屋。
ちょっとしたパフォーマンスやコンサートやイベントが、
生活の一部を扱う『家具屋』で行われるその様は、
一見すると、奇妙に見えるかもしれません。
しかしそれは奇妙なことでしょうか?

特別な時にしか触れない特別な芸術も、もちろん素晴らしい。
だけど日々の生活の中にも、アートは存在します。
そんな瞬間に出逢うことで、世界がちょっとだけ違って見えたり、それまで知らなかった人と話したり。

むしろ私たちに必要なのは、日々の生活の中にひそむ
美しい瞬間に、どれだけ目を向けることができるか、
かもしれません。

※Divadlo(ヂバドロ)とはチェコ語で『劇場、演劇』という意味の言葉です。

会いたくてももう会えない人

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超私事で恐縮ですが、先日、二人目の男の子を出産しました。
臨月入ってから「へその緒が首に二重に巻いてるから、陣痛来てみて降りられなさそうだったら緊急搬送して帝王切開ね。」という先生の言葉におののきつつ、想くんと同じくやはり予定日越えのマイペース男子は、陣痛来てもなかなか本気を出さず。これまた想くんと同じく朝を迎える頃には陣痛は遠のき。助産師さんから驚異の「農事センターに散歩に行ってこい」との指令を出され、ふーふー言いながら農事センターに行き。帰りにサンリブでソフトクリームまで食べ。それでもなお出てこず。3交代目の助産師さんは「この子、首巻いとるけねー!陣痛の間隔は縮まらんよ。えーい、命がけっ!っちゅーて、機会を伺っとるよ!」とのお言葉の通り、痛みのピークを迎えてからはあっという間だった気がします。そして出てきてみたら助産師さん曰く「あら、巻いとらんやないね!」自分でほどいて出てきてくれたらしい。入院してから20時間超えてましたが、最終的に取り上げてくださった三交代目の助産師さんの、「ほんとにヤバくなってからは・・・3時間くらいやね!」とのさじ加減で分娩時間は驚きの3時間になりました。さじ加減しすぎや!あんなに苦しんだのに!まあとにかく無事に出てきてくれただけで、もう、世界中に投げキッスでした気持ち的に。

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今年の5月に、10年飼っていた猫が亡くなった。腎臓が悪かったのと、悪性リンパ腫だった。
想くんを火葬場まで連れて行った時。生まれてからずっと一緒だった人懐こい猫が、重く暗い扉の向こうに連れて行かれた瞬間に想くんが文字通り「うわーーーーん!!」と泣き出した。3歳のこどもにはちょっと辛すぎる体験だったなぁと、親としてこんなことしてよかったんだろうかと思ったりもしましたが、ただ、そうだなぁ、私も今一番発したい声は「うわーーーん!!」だなぁと心から思って想くんを抱きしめたのでした。
そのあと、遺骨を海にまきに行ったその海の潮風や、どこまでも広がっていそうな空の感じは、ちょっと言葉に言い表し難い、忘れられない印象的な風景だった。あの時のこと、想くんはどう思っているだろうか。

会いたくても、もう会えない人についてこんなに切実に想いを馳せる機会が多くなってきたのは、歳のせいか。
演劇に関わっているとフィクションの世界でそういうことを考える機会は多いものの、実際の生活の中で、もう会えない人へのその想いに囚われる程の切実さはなかったなと思う。囚われすぎていると演劇どころではなくなってしまうかもしれないけど。

先日亡くなった先輩方のことは、にわかには信じ難い、衝撃的なニュースだった。一人は私とさほど年も変わらない、在研同期の先輩で。くも膜下出血だった。これまでも革新的で、面白い仕事をたくさんしていて、これからもきっとわくわくさせ続けてくれるに違いない人で。一緒に色んな国に行って色んな芝居を見て、感想を分かち合った。一度その人に、ちょっと失礼な対応をする人がいて、それでも礼を尽くすその先輩に「なんでそんな奴に優しくするんですか?」って聞いたら「うーん・・・ホスピタリティー、かな。」とぽつりと言われて、ものすごくハッとさせられたことがあった。ノリノリでぎゃあぎゃあ話をするのが楽しい姉さんだったけど、根底に流れる品の良さと知性を感じて、そんな質問をした自分が恥ずかしくなった。切り返す言葉はいつも鋭くて、でもユーモアと優しさがあるから人が集まってくるような、憧れの人だった。
もう一人の方も、突然のことだったので呆然としてしまった。もう10年くらい前に一度だけ共演させていただいて、当時、アンサンブルでセリフも少ない私によく細々と優しくアドバイスいただいて、本当にお世話になった方だった。
どちらも、きっと亡くなった本人が一番びっくりしただろうな、怖かっただろうな、痛かっただろうな、と。悔しかっただろうなと思うと、胸が潰れる。

まだ生後間もないほやほやの赤子を前にして、死ぬことについてやたら考えてしまうのは、生まれることと死ぬことがとても近いからだろう。
出産の最中のことを思い返すと、先述の猫が、亡くなる瞬間のことがふと思い出される。
その日は友人宅に家族で出かけていて、帰りが少し遅くなった。珍しく想くんが帰りの車でぐっすり寝てくれたので、
いよいよ容態が悪化しつつある猫のケアをしてあげようと、圭くんと二人でオムツや体を拭くタオルなどを準備している時だった。
顔を見た瞬間、瞳孔が開ききっていていつもと違う目をしていた。体の動きも鈍く、体を拭こうとした私たちは様子がおかしいことにすぐ気がついた。
鈍い動きで徐々に硬直していく体。長い時間だったような、ほんの数分だったような、時間の感覚が歪む感じ。
カーッ、カーッ!と突然声にならない音を数回発して硬直しきってから、動かなくなった。
命が絶える瞬間を目の当たりにする機会がそんなに多くないので、愛猫が息絶える瞬間に、感情的に辛い部分は多かったが、どこか冷静に観察していたんだなと、ここまで細部にまで渡って覚えていることをみると、我ながらなるほど、と考え入ってしまう。
それがまさに出産の瞬間と、重なる。
出産の最中の自分の体の変化や、それに伴う精神的な変化も、とても近いものを感じた。動物的というか植物的というか・・・生きものだな、と。
植物を育てる時に、いくつかの種をまずはポットに撒いて、発芽させる。種にも古いもの、新しいけど小さいもの、傷が入っているもの、いろいろ個性がある。そこから発芽するもの、しないもの、発芽したけどいびつなもの、そこから日当たり、風通し、土の栄養状態、肥料、様々な環境の要素でどんな花を咲かせるか、実を実らせるか、まったく違う一生を終える。枯れていく様もまた、それぞれ個性的だ。生まれ持った種の個性から育っていく環境で、それぞれの個体の特徴というものが決まる。人間でいうところの身体性、だろうか。体の癖、性質、ひいては細胞ひとつひとつにも癖がある気がする。例えば、長距離走をしたあとの喘息、それが落ち着いていく経過。風邪をひいてから治るまでの過程。怪我をして、それが治っていく過程、などなど。40年近く生きているとさすがに自分の体が繰り返しがちな特徴というものがわかってくる。
お産も、ひとそれぞれ。いろんな過程を辿るが、ひとつの花が咲いて、受粉して、めしべが大きく膨らみ、実が形成されて、熟して実が落ちる。
その過程にお産はとてもよく似ている。

久々に文章を書いたのであっちこっちに話が飛んで・・・ホルモンバランスの乱れのせいです。あはは。
閑話休題。

別段、前述の「会いたくてももう会えない人問題」や、「生死についての疑問」を解決するわけでもなんでもないのだが、度々見返す記事がある。
毎日新聞の高橋源一郎さんの人生相談。会いたくてももう会えない人のことや生死についての考察が頭を離れない時に見返すと、なんだか気持ちがしゃんとするので、今年は幾度となくこの記事を引っ張り出しては読み返していた。

中絶した経験と向き合えず

あなたは、他の人が苦しまないようなことを前にしても苦しみます。
でも、それは、あなたが他の人たちよりもずっと敏感に、繊細に、世界に対している、ということです。
あなたは、他の人たちより、多く苦しむでしょう。けれども、それ故に、世界の素晴らしさと複雑さを、より多く感じることができるはずです。

苦しみを忘れない限り、あなたの生涯は他の誰よりも豊かになるでしょう。
そして、いつかきっと気づくはずです。それが、生まれなかった子供から、あなたへの贈り物であったと。

生まれた子に、「然(ぜん)」という名前をつけました。
発端はこの記事に出てくる「善」という言葉だったけど、いろいろあって、この「然」という字にしました。

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お兄ちゃんは今のところ赤ちゃん返りすることもなく、お兄ちゃん風を吹かせてお手伝いをがんばってくれたり、何より然くんが好きすぎてキスばっかりしています。そして二人目以降は気がぬけるというか楽になるとは巷でよく聞きますが・・・確かにすごく穏やかな気持ちで日々過ごしています。なによりおっぱいトラブルがなく、よく寝てくれるので。。。想くんの時はおっぱいが出ずにひもじい想いをさせて眠れない日々を過ごさせて申し訳なかったですが、想くんが頑張ってよく飲んでくれたおかげで今回はものすごく楽です。そして気が抜けすぎて臍の緒をなくしました・・・ええっと・・・実家がマンション住まいなのでビル風が強くて・・・飛ばされちゃったのかなぁ、なんて・・・。

無事に生まれてくれたことに心から感謝しつつ、大切に育てて行きたいと思います。

えんげきあそび ‘170626 ひかりとかげであそぼう!

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産休前の最後のえんげきあそびは、事前に製作の時間を設けてもらい、各自で平面の人形を作ってもらいました。
年長、年中さんは各自作りたいデザインを自分で決めて、可能であれば割りピンを使って可動部分を作り、カラーセロファンで色を足してもらいました。
年少さんは私の方であおむしの割りピン人形のフォーマットを作って渡しました。各自セロファンを貼って顔を描いてもらいました。
製作の段階でみんなだいぶテンションあげあげだったらしく、当日の朝は「さあ、どんな風に見えるのかな?」というわくわくした雰囲気にみちみちていました。

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まずは幕の裏のOHP横で、自分で自分が作った人形を動かしてみる。「これなーんだ?」「バナナ!」
光源に近づけてぼかしてみたり、フレームイン、フレームアウトを試してみたり。
ひとしきり影のしくみを堪能したら、どんな風に影が見えているのか、幕の前に回って自分で見てみる。

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自分が作ったものがこんな風に見える、とわかると一様にみんな嬉しそう。
年少さんは表現手段がフィジカルなので影を見るとその影と戯れて踊りだす子多数。

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とても美しい瞬間の連続でした。

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数日後、サプライズでこんなプレゼントが。

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ありがたいことです。
復帰後は生活発表会に向けて準備を始める予定です。
それまでえんげきあそびは少しお休みします。

終了しました「Snow in the deep sea」@BKG

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英語幼稚園ブライトキッズガーデンにて、「Snow in the deep sea」を上演させていただきました。

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当初、レパートリーの「あかずきん」の英語バージョンを製作しようと思って、つかのさんをお誘いしたのですが。
話しているうちに新作を作ってみることになり。いつもは私は昔話をモチーフにした作品を作ることが多いのですが、原作を設定せず、とにかくアイデアを出していく作業からお話を作るという作業になり。ゼロからのスタートでひとつのパフォーマンスを共作することになりました。
荒削りで、なかなか観念的な話だったかなぁ、とか色々振り返ることはありますが、
主催者のブライトキッズガーデン様、関係者のみなさま、そして誰よりご来場いただいたお客様に心から感謝です。
ありがとうございました。

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終演後はやっぱり風船に触りたい人たちの遊び場と化していました。

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そして本作には登場しませんが、木彫りの人形とのふれあいの時間も。
楽しんでいただけたようでよかったです。

さて今後のDivadlo501の活動についてですが。
私ごとですが、上の写真を見ていただけるともうどうにも明らかなように、現在妊娠9ヶ月を迎えております。
8月には生まれる予定です。
というわけで、4月から本格始動していたえんげきあそびも6月いっぱいで一度産休に入らせていただきました。10月くらいから復帰予定です。
上演の予定については11月末の赤ちゃんのための演劇作品の上演から始動する予定です。
というわけで、秋くらいから、自分のこどもの様子をみながら少しずつ動き出すつもりです。
詳細は近づいたらまたお知らせさせていただきます。

想くんがおなかに入っているときは妊娠8ヶ月で「星の王子さま」に出ていたのですが、今回は9ヶ月。体の状態も前回とは少し違うので、若干ひやひやした
瞬間もありましたが、受け入れてくださったお客様、関係者のみなさま、共演者のつかのさん、家族。みなみなさまに、心から感謝です。
新たな力の源を得て、またみなさまにお会いできるのを心から楽しみにしています。

えんげきあそび’170612 ひかりとかげであそぼう!

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えんげきあそび、6月は『ひかりとかげであそぼう!』です。影絵は様々な手法や切り込み方があって奥深いので、
影絵だけで数ヶ月は遊べるのですが、今回はとりあえず、一番オーソドックスなところから。

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光源はOHPを使います。プロジェクターも試したのですが、やっぱり光の柔らかさやドラマチックな感じが、アナログの方がいいなぁと思って。
ただ、今回はOHPとして使うのではなく、あくまでもただの光源として。OHP特有の機能や仕組みを使ったあそびはまた後日ということで。

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小さいぞうと大きいひよこ。光源からの距離と影の大きさについて。焦点がぼやけることにも注目しつつ。ひとりずつスクリーンに向かって歩いたり、
スクリーンから遠ざかったり。それだけでもわあきゃあ。楽しんでくれています。
かげって不思議!と真顔で言った年長さんの男の子。わかるわぁ、その気持ち。私も未だに不思議よ!

普段実物の「モノ」を視覚的に認識している時は色や形、大きさ、質感などなどいろんな要素を使ってその「モノ」だと認識する。
でも「モノ」の「かげ」になった途端!黒と白で平面の輪郭だけが要素になる。かげの写し方によっては大きさや形にも認識要素として制限が生まれる。
その瞬間、「モノ」の見方がするりと変わる。そのするりと変わる瞬間がおもしろい。
まあでもこどもたちにしてみたら、そんなこと言葉で説明しなくても、するりするりと切り替えて、放っておいても自由に遊んでくれるのですがね。
ほんと、あそびの天才。

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今回の匠の技をご紹介。
教室の都合でスクリーンが張れない、ってことありますよね。劇場だと何も問題ないのですが、吊る機構がない部屋でどうやって影絵を見せるか、
いつも考えていたのですが。
今回使ったのが、マイクスタンドやスピーカースタンドに使われるこの脚。
ヒントにしたのはDIYとかでもよく使われるイレクター。
さすが匠。知識の幅が違います。

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この先っぽにこのような部材を組み合わせて、物干し竿状の長い棒を差し込んで、スクリーンスタンドを作ってくれました。
ちなみにこの部材、配管用の金具らしい。ネジなどの部材はこの配管用金具専用のものじゃないので、ハンズマン(ホームセンター)様の
ネジ売り場で合うサイズのものを探してくれたようで・・・さすが、匠です。あと、さすが、ハンズマンです。
これで野外でも影絵ができます。
・・・野外で影絵、おもしろいな。。。

次回は色付きの影に挑戦!
もう既に人形を作ってくれているとのこと・・・天才たち、やる気満々やな!

Snow in the deep sea @Bright Kids Garden

さて、現在絶賛稽古中の、新作パフォーマンスのお知らせです。

海に降る雪

2017年7月1日 10時開演(9:30開場)
こどもも大人も楽しめる、英語を使ったお芝居。深海に降る雪と不思議ないきもののお話をDivadlo501とつかのみきがお届けします。
料金【一般】1家族 1,500円 【BKG園生/卒園生】1家族1,000円
予約制 定員50名になり次第、受付終了。
お問い合わせ:ブライトキッズガーデン 093-583-8555

上演時間は30分前後。
終演後に人形たちとのふれあいの時間を設けています。

皆様のお越しをお待ちしております。

えんげきあそび 5月ー音を目で見てみよう!

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えんげきあそび、5月は音について。
どうして音が聞こえるんだろう?音ってなんだろう?

第一回目は、普段耳で聞いている「音」を、目で見てみよう!という、演劇とは関係なさそうな、でも実はとっても関係ある遊びをやってみました。

写真がないのですが、まずは音叉を鳴らして音を聞いてみました。
耳に添えると「キーン」と聞こえる音にみんなびっくりした様子。なんで音が聞こえるの?なにこれ?
わくわくが止まらない顔って素敵な表情でした。

そして用意したのが振動盤。というとなんだか専門的なもののように感じますが、黒いビニールをステンレスのボールにピンとはっただけのもの。
その上に塩をぱらぱらぱらーっとふりかけて・・・

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「わーーーーーー!!!!!!!」っと思いっきり大きな声を出すと、振動盤の上の塩が踊り出して摩訶不思議な模様になります。
やってみよ!

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ひとりずつ「わーーーーーーー!!!!!!!」
初めは大きな声を出すのが恥ずかしかった子も、みんなと一緒なら怖くない!それ!
「わーーーーーーーーーー!!!!!!」

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最終的にはみんなで大合唱して、耳がびりびりするほどでした。
次は毛虫のダンス。

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カラフルなモールが踊ります。対戦型にすればもっと盛り上がったのかもだけど、まあ、みんな楽しそうだったからよし。

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今回は決して大きな声を出すことが目標ではありませんでした。音の正体が振動である、ということを伝えること。
普段は耳だけに頼っている「聞く」という感覚だけど、音を目で「見る」という感覚に置き換えると面白いんじゃないか、という実験でした。
じゃあ声は?
声は何が震えてると思う?・・・体が震えてるんだよ。
でもそれは、また次回やりましょう!

・・・で、終わったら、午後の空いた時間に子供達が「声を出すと体が震えてるの?」と声を出しながら喉や横隔膜のあたりをさわってみては
「ふ、ふるえとるーーーーー!!!!」と遊んでいたとのことでした(担任の先生談)。
自分たちで発見しちゃうなんて、素晴らしい!

次回も楽しみです。

えんげきあそび 2017/04/17

17日は4月の2回めのえんげきあそびの時間でした。
今年度は月に2回、30分の枠で、以上児20名ほどを対象にして行うことになっています。
導入からあそびにつなげるには正直短すぎて毎回時間が足りないのですが、まあそこはなんとかかんとかがんばるとして。
4月はようやく暖かくなって春を満喫したいのと、とりあえず楽しく、テンション上がるようなあそびをしたいなということで、
素材と触れ合うような内容にしました。

前回の1回めの模様を写真に撮れなかったのが悔しかったので、自分の子どもと公園で戯れてきました。

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ほんとは幅広のポリシートが使いたかったのですが、調達が間に合わなかったので、塗装用の養生シートで代用したので、テープのつなぎめが見苦しいですが、使う分には問題なく。
素材と出会う第一回めの模様は前回の記事でお伝えしたとおり。盛り上がりました。
2回目の今回はその素材を使って、複数の人数で大きなオブジェクトを作って動かしてみよう、という発展形。

まずは導入に「つられたらたべちゃうぞおばけ」(作・乾 栄里子/絵・田中六大/童心社)を読みました。
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そもそもおばけが怖い子もたくさんいるし、しかもおばけに食べられちゃう!ということで、楽しみながらもみんなどきどきしているのが伝わってきました。
さて、おばけに食べられたらどうなるかな〜ということで。

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先日のシートをちょっと加工して、3人でいっしょに動かすビニールおばけを動かしてみました。
3人でゆっくり〜、お互いのことを気にかけながら〜、ハンドルを前の人にあてないように〜などなど。。。
遊びながら動かし方のコツが徐々にわかってきました。

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年齢的にもついつい夢中になっちゃうので、ちょっと難しかったかなと心配していましたが。
その後、午後にも年長児だけでやってみたところ、みんなコツを得て、上手に動かせていたよう。すごいな、みんな。
色々事前に準備したり、考えて行ったりもしますが、できることもできないこともあり。時として想像以上のことが起こったりもするので、とても貴重な、面白い機会だなと。来月も楽しみ。

えんげきあそび2017/04/03

昨日の雹が嘘みたいに、今朝は雲ひとつない空!
新年度が始まりましたね。旭ヶ丘保育園での演劇あそびも今日が新年度初回。
つい先日まで年中・年少さんだったみんなが、少し違う顔つきに見えました。

今日は昨日の冬のような寒さを吹き飛ばすような、力強い春を感じてもらおうと思いました。

まずは絵本を一冊。ルース・クラウスの『はなをくんくん』をお外で読みました。
まぶしくてみえなーい、とか。はなをくんくん、じゃなくてやたら、はなくそー、とか、はなみずーとか言いたがるお年頃ではありますが、
わいのわいの絵本を読みまして、園舎うらの広い野っ原へ。
幅7、8m×2mくらいの薄手のポリ養生シートを使って、春の風を感じてもらいました。
シートが薄いので風なんて吹いてなくてもはためくはためく。みんなにもシートをもってもらって、その風の力強さを感じてもらいました。
おひさまの下できゃあきゃあ楽しんでもらって、ああ、写真が撮れなくて残念至極でした。

開始のときに「えんげき教室のじかんでーす!」という声が聞こえたけど、「教室」にはならないようにしたいなあと思っています。
みんなは既にあそびの天才で、私が用意した「えんげき的な要素」を、自分たちなりのあそびに変えて楽しんでくれる。
今日も私では気づかなかったあそびをいくつか発明してくれました。
そうして「えんげき」と「あそび」が混ざる、素敵な時間を作れたらいいなあと思っています。

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終わった後に次から次へとお花をプレゼントしてくれたのでワイルドな花束になりました。
今年度も楽しみです。

旭ヶ丘保育園

言葉にならないこと:山海塾「降りくるもののなかでーとばり」

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北九州で毎年上演してくれている山海塾。お恥ずかしながら初めて見て、やはりもう脳みそが痺れて夢にまで出てきたので書かずにはいられない。
だけど言葉にするのがおこがましくて書いては消し、書いては消ししてしまうこの感じは、観たことがある人ならきっとわかるのではないでしょうか。
感想を述べたり、言葉にしたりすることで、あの世界を小さく切り取ってしまうならいっそ黙ったままでいたいと思ってしまう。
「言葉にする」ということの対極にあるような舞台だった。
だけどこのままだとまた夢に見そうなので、少しだけ。

ダンスや舞踏は、台詞のある演劇よりある意味自由で、ある意味不自由で、どちらもそれぞれに楽しみ方が異なるとは思うのだが、
今回ほど言葉に縛られない、言葉にならないことをこんなに自由に表現することの凄みを感じたことはなかった。
行ったこともない荒野をゆっくり巡る無数の星。その星空の遥か彼方もっと上の世界から神様みたいな人が何かを決めているような・・・
でもそれも「悠久」という言葉の中では一瞬の出来事だったり。過ぎていく時間や、過去、未来、現在を一方向に流れる人。
それに逆行する人。すべてのシーンは印象的で、そこから何を受け取るか、何を想像するかは私たちに完全に委ねられていて。
満員の客席の数だけその解釈の存在が許されているこの作品って!!
息を呑んでばかりで、観終わった後に軽く頭痛がするほどでした。

どうしても私たちは、目にしたものや、目の前で起きたことに対して、頭で考えてすぐに言葉にしてしまう。
ちょっとずれるかもしれないけどこんなことを思った。
言葉が未発達なこどもたちは、イメージで捉えるのがとっても上手だ。
同じものを見ていたのに、私たちと全く違う受け取り方をすることが多々有る。
もしくはその時流れているムード、雰囲気、空気。全体的な印象で、情報をキャッチする。
そして大人はこどもがとんちんかんなことを言っていると「訂正」してしまったりする。私もよくやってしまう。
ついつい「答え」を求めたり「説明」を求めたりしてしまう。悪い習慣。
もちろん、言葉から広がる豊かな世界も、考えることができるからこそ深まる作品もたくさんある。
だけど、言葉にならないことや、なんだかわからないもの、得体の知れないものこそ、シャットアウトせずに覗き込むことってとても大切なのではないか。
わかりやすいもの、キャッチーなものに慣らされすぎていて、そうでないものについて想いをめぐらせる体力が奪われていないか。
こどもにこそ観せてみたい作品だなぁと、心から思った。

照明も舞台美術もとても印象的だった。シンプルなだけに、一層効果的だったのは、きっとダンサーたちの美しさのせいですね。
映える映える。音も光も。

ちなみにですが、カーテンコールまですこぶるカッコよかったです。世界観を背負ったまま最後まで魅せてくれる感じで。

昔からの芝居仲間がスタッフで入っていたので再会も果たせて、観に行けてよかった。
来年は新作とのこと。
楽しみにしています。

2017年、春。

年末から少し体調が悪く、冬の間はずっとおとなしくしていたのですが、春が近づいてくるとともに体調も回復し、
ようやくお待たせしていた色々なことに取り掛かっている3月半ば。って、四半期終わっとるやないかい! いかがお過ごしでしょうか。

確定申告も滑り込みでなんとか間に合わせ、ここ数日でいくつか打ち合わせや今後のミーティングなどをして、
ようやく長い冬が終わって、桜の蕾がふくらむようにむくむくと動き始めて・・・春はいいですね。

今年のDivadlo501はちょっとのんびりと進んで行くことになりそうです。
春から初夏にかけて新作を2本、制作することになっていて、上演の予定も少し先の予定です。
近づいたらまた詳細はお知らせします。
保育園での演劇あそびは4月から本格的に始まります。こちらでも挑戦したいことが山盛り。楽しみです。

新作のうちのひとつは、0〜3歳の小さな小さな人たちに向けた作品。
昨年はオイリーカートでの感覚演劇のワークショップや、ベビードラマについてのワークショップなど、乳幼児のための演劇について考えることが多く、
機会があればいずれ作りたいと思っていたので、チャンス到来。上演はずいぶん先で11月ですが、楽しみにしています。

simasima

私が寝込むのと同時期から、10年飼ってきた猫も体調を崩してしまい。
一時期は本当にもうダメかと思うほど悪かったのですが、最近少し回復して、トイレも自分で行けるまでになりました。
暖かくなったらもう少し過ごしやすくなるかな。

春よ、早く来い。