ずいぶん時間が経ってしまいましたが・・・国際姉妹都市祭in京都駅ビル2016、無事に終了しました。
ご来場頂いたみなさま、ありがとうございました。
今回は、今回こそは、本当ーーーに、貴重で濃密で、忘れられない数日間になりました。いつもそう言っている気がしますが、そういうことの連続なのかもしれませんがいや、それにしてもなかなかにチャレンジングな夏でした。
何より特筆すべきなのは、イベント全体のナビゲーションを担当していらっしゃる旭堂南陽さんに語りとして入って頂き、更にアコーディオニストのかとうかなこさんにも参加して頂いて演奏していただくという豪華さ。しかも打合せは本番の2日前のみ。しかも書いた台本は全力の宴会芸。。。そうなんです、私たち今回良い歳して一夏を捧げて真剣に、いかにふざけたあかずきんを上演するかだけを考えて準備してきたのです。ふざけるんじゃないって言われたらどうしよう、あやまろう、心から謝罪してでもやってもらうしかない!とガタガタ震えながらリハーサルを迎えました。しばしば微妙なムードを感じつつもなんとかかんとか稽古していただいて、どうにか怒られずにやりすごすことはできました。が、肝心の我々の芝居が、100点満天中2点くらいの出来だったので、本番前日はボロ雑巾になるまで稽古しました。
最初は「林さん、京都でトークショー出てください。」のオファーだったのに、なぜこんなにもボロボロになりながら京都タワーに向かって「ずきんずきん」言っているのか、誰からも頼まれていないのになぜ二人して大汗かきながらばかばかしいことこの上ない話を繰り広げているのか。。。トークショーからのあまりのギャップに目眩がしますが、我々は至極真っ当に、真剣に、確信を持って舞台に立っていたことは間違いないです。なかなか良い感じに仕上がったんじゃないだろうか。
フィナーレ。他の出演者のみなさまったら・・・素敵すぎ!!!久しぶりの打ち上げも楽しすぎる席でした。
畑の違う方々なのに同じイベント、というだけでこんなに一体感を感じることができるなんて。
初めての経験もたくさんあって、自分の知らない世界がこんなに広いことに、胸がときめきました。
準備を進めてくださったスタッフの皆様、今回の機会を与えてくださったことに心から感謝します。
また近いうちに皆様にお会い出来ますように!
そしてなにより、ご来場いただいたすべてのみなさまに、ありがとうございました!
2月24日に、旭ヶ丘保育園で生活発表会がありました。
えんげきあそびの枠で10月から取り組んできた「てぶくろ」。遂に本番の日を迎えました。
作品を選ぶところから、配役、細かいせりふなど、なるべくこどもたちから出てきたものを拾いたいと、担任の先生とみんなと一緒に作り上げてきた作品でした。本番までは当日を楽しみにしている方にネタバレになってしまうこともあり、写真は出せませんでした。そして本番当日は私も演奏で作品に加わっていたし、先生方は手一杯、圭くんは出張中で、なんと本番の写真は一枚も撮れず・・・無念すぎる。
なので、本番直前のプリセットの写真だけ。
舞台奥の幕を開けて舞台裏からの写真。
本番では取り入れられませんでしたが、不織布を雪に見立てて、ふわふわさせてみんなで遊んだ時間もありました。
保育士の先生というのは、本当ーーーーーに、偉大です。
私が他の仕事に気を取られている一瞬のうちにこれだけの衣装、小道具を全て作ってしまいました。本来、保育士の先生がたのこういった仕事を少しでもお手伝いできたらと思っていたのですが、あまりの優秀さに・・・圧巻。
私の一人芝居用の影絵素材も使ったり。
トーンチャイム演奏隊も驚異の集中力でがんばりました。
本当に本当に貴重な体験でした。
自分の作劇でさえもあっちにぶつかり、こっちにぶつかりしながら、目をつぶって粘土をこねくり回すような時間を経てようやく作り上げるような私が、こどもたちと一緒に作品を作る・・・間違いなくカオスが立ち現れることでしょう、と我ながら思っていたのですが、担任の先生の涙ににじんだ目が私を奮い立たせてくれました。
芝居が始まったらもう止められないということ。一緒に舞台に立っている共演者と気持ちを合わせること。敏感にものを、見て、聞いて、感じること。
子供たちとお芝居について話す時、口走ったあとに自分がハッとするような瞬間ばかりでした。学び直す、というか、生き直す、というか。。。
彼らと過ごす時間は、自分と向き合う時間だな、と。彼らとともにこの作品を体験することで一緒にたくさんの問いを乗り越える時間でした。むしろ彼らの中にははじめから、天然の正解が無数に存在していて、その扉をひとつずつノックすると「ほらやっぱりね!みんな、すごいよ!」っていう瞬間の連続でした。
彼らが舞台に立つその自然な姿は、いつも、どの現場でも胸打たれるのですが、かける言葉なんか何も必要としてない。彼らそれぞれが、自分らしくその場に存在するだけで、そしてただただひたすら懸命にその場で自分の役割を果たそうとするだけで、もうこれ以上ないほどエネルギッシュに輝いて見える。エネルギーの塊。生命そのもの。『指導』なんておこがましいことはそもそもできませんが、私がやれることといったら、彼らがその世界に夢中になれるように、突っ走れるように、準備をしてあげることだけだなと。
こんなことしたいな、あんな風にしたいな、と想像することを、いろんな人とすり合わせて行く内に、いつの間にか自分が当初言っていたアイデアは溶けて見えなくなっているけど、だけどその結果はとても愛しい。そんな瞬間をまた垣間見ることができたらこれ幸い。
底知れぬパワーの渦みたいな共演者のみんな、先生、お疲れ様でした。
心から感謝を込めて。
さあ、3月のえんげきあそびは、林由未女史の「つくってあそぼうあやつりにんぎょう」で遊びます!
防備の為、長文です。
ついこないだまで京都でずきんずきん言っていた私ですが、家族に無理を言って、今度は東京で4日間、とあるワークショップに参加させてもらいました。
オイリーカート インクルーシブシアターワークショップ。こちらの東京開催に参加させていただきました。
イギリスで30年以上にわたり、幼児から様々な障がいをもつ子どもたちを含む、すべての子どもたちに優しく寄り添い、美しくて、ユニークな演劇体験を提供してきた劇団、オイリーカート。今回、芸術監督のティムと、美術監督のアマンダが来日するとのこと。彼らの公式HPや劇団の活動にまつわる論文を読みながら、どんどん興味を深めて行く中で、正直一番心惹かれたのはこのワークショップの謳い文句でした。「知的障がいをもつ子どもたちにとっての鑑賞の意義を探るとともに、いわゆる演劇の演技とも、演劇教育に求められる資質とも少し異なる、子どもたちの反応をひきだし、受けいれ、応じていくパフォーマーの位置と姿勢、そしてスキルについても学びます。」日頃、こどもたちの為に小さな作品を上演している私にとって、いつも気になっていること。いわゆる演劇の演技とは少し違う感覚が必要であること。子どもたちの反応をいかに引き出すか、そのコミュニケーションの姿勢。障がいのある子どもたちの為だけに上演をした経験はないけど、彼らの活動を見ているとまさに今の自分に必要なことがちりばめられていると確信したので、圭くんや義両親、そしてなにより想くんに頼み込んで、少し無理をして、行かせてもらいました。
1日目のセミナーは彼らの上演映像や写真を見つつ、どのような点を重視して活動を続けてきたか、観客とどのように関わっているのかなどのお話を聞かせて頂いた。
彼らはひとつの作品について障がいのない子供達に向けた上演バージョン、PMLD( 重度重複障がい児)のこどもたちに向けたバージョン、ASD(自閉症スペクトラム)のこどもたちに向けたバージョンと、3パターンを制作しており、そのそれぞれの上演パターンはそれぞれのこどもたちの特性に合わせたものになっていた。さらに言うと、子供たちそれぞれの個人的な特性にまでも合わせてその対応を変える、オーダーメイドの演劇、と言っていいほど丁寧な作りをしていた。
上演の前に、こどもと一緒に観劇する親御さんや先生方とコミュニケーションしてこどもたちがその作品世界に快適に存在し、その体験を存分に味わう為の準備をする。その段階から既に上演が始まっている。とても繊細で緻密な準備と、あらゆる事に対処する為の余白。だけど無駄がない印象だった。そのスマートさは特別なトレーニングの結果というよりは、いかに演劇で緻密なコミュニケーションをするかという実践の蓄積のように見えた。
障がいを持つ子供の場合、お芝居の始まりの部分をエンディングの段階で覚えていられなかったり、興味を失ってしまっていたりすることがある。そんな場合でもその子供達なりにその世界を味わえる、体験できる工夫が必要だ、と。そうして彼らがなしている工夫は、よりその世界観にクローズアップして、近寄って、”理解する”のではなく”体感する”ことができるようにしているように感じた。手触り、音、匂い…。一人一人がどのような体験をし、何を感じるかに特に焦点を置いて、作品を制作していた。
セミナーの翌日からはワークショップを3日間。場所はセミナーも含めて新宿区のとある施設の一室を借りて開催されていた。3日間を通して、基本的なシアターゲームやグループワークを通して何度か小さな作品制作を行い、その都度お客様を招いて見て頂いたり、フィードバックしたり。最終日には入居している利用者さんやこどもたちをお招きして少しまとまったパフォーマンスを見せる。というものだった。
日々、新たな発見があったり感動したりしたのだが、3日間を通しての感想は・・・目からウロコ、とは違う、ただ、今まで自分がなんとなく指向していたぼんやりした海流が一気にぐっと近づいて本流に巻き込まれたような。。。ああ、こっちで間違いなかった!という確信に頬をなでられるような感覚がたくさんあった三日間だった。
今回私たちが作った短いパフォーマンス、特に「テーブルトップパフォーマンス」は、観客の前にテーブルを置いて、一人か二人の観客とそのケアをする人(親御さんか施設の担当の方)に向かって、なにか特定のストーリーを展開するのではなくて、自分が持っている道具や音などを使って観客に感覚的な働きかけをしていく、というものだった。観客によっては準備しておいたものが全く通用しないので別のアプローチを試すことになったり、場合によっては全然とっかかりがなくて不完全燃焼に終わったりする場面もあったのだが、基本的にはごく少数の観客と、深くコミュニケーションを交わすような仕組みになっていた。
それは、これまで自分が演劇を続けてきたことの根源的な理由を突きつけられるような瞬間の連続だった。
「私、こういうのを持ってきたんですが、どうでしょう?」に対して「うーん。。。おもしろいね!」とか「全然おもしろくない!」とか、無言で何も言わないけど、じっと見ているとか。中にはもう嬉しくて叫び出しちゃう人もいれば、イライラしてそっぽを向いてしまったり。そこには必ずリアクションがあって、そして私たちはそれを決して無視できない。どうにか拾って、なんとかしようとする。
そうこうしているうちに、演者も気付いているかいないかわからないけど、とても美しい瞬間が訪れたりする。訪れないこともあるけど。その余白もまたワンダフルだったりする。それもこれも全部ひっくるめて、ああ、inclusiveって私たちが包むんじゃなくて、私たち、包まれる側だったのだ。と静かに胸打たれたのでした。
こどもの為に演劇を作りたいと思ったとき、そうだったとふと思い出した。観客であるはずのこどもたち、ワークショップの参加者であるはずのこどもたちから、私たちはいつもたくさんのことを教えてもらっていたのでした。彼らの反応はいつもヴィヴィッドで、新鮮で、優しくて、手厳しい。人間であることそのものだったから、迂闊な私はいつも脇腹をつつかれて、油断するな!だけど、一番自分が楽しめ!と彼らに言われてここまで来た気がします。
今回目の前にした観客はこれまで相手にしたどの子どもたちよりも鋭敏な感覚を持ち、さらに正直で、さらに鋭く、手強い、そして誰よりも優しい観客だった気がします。そして例の如くまた、悪戦苦闘する私を包んでくれたのでした。
歳を重ねるごとに涙もろくなって、今回も良い歳して大勢の人の前で涙が止まらなくなってしまったのは内緒です。(ああ、恥ずかしい。頼む、みんな、忘れてくれ。)そんな私を美術監督のアマンダは優しく抱きしめてくれて別室へ連行し、優しく諭してくれました。
「なぜ私たちが、子どもたちや障害を持つ人の為に演劇を作るか。それは、それが一番面白いからよ!」
私も同じ確信を持っています。
そう、一番面白いと思ってるからやってるんだよ!
今回のこのワークショップ、仙台でも明日から開催されます。ひとりでも多くの方に体験していただきたいと思います。
詳細はこちら→オイリーカート仙台ワークショップ
企画してくださったシアタープランニングネットワークの皆様、シャロームみなみ風のみなさま、ティム、アマンダ、そして多くの出逢いに。心から感謝します。
この経験を活かせるかどうか。今月から保育園でこどもたちと演劇あそびの時間を持たせてもらうことになりました。
楽しい時間を過ごせたらと思っています。
詳細はまた後日。
新作人形劇のご案内です。
2018年10月に新作人形劇「きんいろの髪のお姫さま」を北九州市と大分県宇佐市で上演することになりました。
「よだか」「金のさかな」でご一緒した、チェコ人演出家のゾヤ・ミコトバーさんと舞台美術家の林由未さんと、再び新作を制作できるチャンスに恵まれました。
今回はチェコに古くから伝わる民話を題材に選びました。
私がチェコに留学したのが2009年。「よだか」を作ったのは2010年。「金のさかな」は2012年。その後、「あかずきん」「イジーとまぬけな悪魔」「てぶくろ」などを制作して来ましたが、ゾヤさんも交えて3人でまた仕事ができるのは6年ぶり。30代はめまぐるしく環境が変わって、家族が増えたり、生活が変わった時代でしたが、それでも、作り続けて来られたことは、ひとえに、周りの支えあってのことだと思います。そして、30代最後の年に、またこうして新たな挑戦の場を与えていただけたことに、ちょっとゾクゾクしてます。
打ち合わせをしていても、ああしたいこうしたい、これにチャレンジしたい、やっぱりこっちがいいんじゃないか。行き詰まったり、つつきあったり、発見したり。話が尽きないのは幸せなことだと思います。こちらのブログでも、制作の状況など、ご紹介して行こうと思います。
10月のプレミアではチェコから演出家のゾヤさんと美術家の林さんを宇佐市にお招きして、新作「きんいろの髪のお姫さま」と「よだか」の2作品を上演する予定です。また、上演の際には並行して林由未さんの人形の作品展も開催する予定です。こちらも是非お楽しみいただければと思います。
年明け以降、他の地域への上演も計画しています。
新たに生まれる作品が、また多くの人に愛されることを心から祈りつつ。
劇場でたくさんの笑顔に会えることを心から楽しみにしています。
旭ヶ丘保育園での演劇あそび。
先日はみんなに絵を描いてもらいました。
せりふをどんどん覚えて動きもどんどん覚えて行っているみんな。その飲み込みの早さと先生がたの指導は本当に素晴らしいと思うのですが、みんなともうちょっと「さるとかに」について話してみたいと思ったので、短い時間ですが、実験的に絵を描いてもらうことにしました。そして、彼らの真骨頂、「思いついたら話が止まらない」!怒涛の「見て!見て!」攻撃!!君たち、あ、アツいな!そのさるとかにに対する情熱たるや!!
全てをお見せできないのが残念ですが、一部だけお見せすると。。。
こちらの女の子はとても丁寧に、繊細に色を塗っていました。柿のなり方がとても素敵です。
こちらも迷いなくどんどんかいてくれた柿とどんぐりとかきの種。僕はどんぐり役だから、とまずは大きくどんぐりを。
こちらはやわらかなタッチでやさしくクレヨンをさわっていました。本当に、真似出来ない美しさ。
さるとかにとは関係なく、おばけかぼちゃを描いてくれましたが迷いのないクレヨンさばきが非常にアーティスティックでした。
お仕着せがましいことはしたくないな、というのが一番胸の中にありました。
あくまでも彼ら自身がその物語を楽しんで、声を出したり。大人が指示をだして矯正するのではなく、ありのままの彼らの日常の姿を、
見せることができたら、と思っています。なので、スラスラせりふが言えたり、なんの疑いもなく先生に言われた通りに動けることに、とても違和感があって、果たして彼らは楽しんでいるだろうか。と感じたのが正直な第一回目の感想。
でも、彼らには彼らの視点がきちんとあって、意外とその物語を楽しんではいることがすごくよくわかりました。
あとは、その視点を実際の物語の中に組み込めたらいいのですが・・・ここからは大人の仕事がいくつか待っている気がします。
とにかく楽しい!
彼らは理想の創作者そのもので、その素直なエネルギーに毎回どきどきしっぱなしです。
来週が待ち遠しい。
「イジーとまぬけな悪魔」久しぶりに北九州で上演します。
北九大で活動しているハロハロカフェにお声がけいただいての上演なので、一般入場はできないのですが、素敵なチラシを作っていただいたのでご紹介させていただきます。
ブログでは情報を出していなかったのですが、先日15日は中津の野外イベントでの上演でした。
いやぁ・・・暑かったですね。
ご覧いただいているお客様たちにとっても、なかなか過酷な状況だったなと思います。
8/1の北九大での上演も芝生広場で・・・と計画していたのですが、状況によってはお借りしている教室での上演になる可能性があります。
お客様が集中して物語の世界を楽しめる環境を整えるのも大切なことだと思います。事故のないように準備を進めています。
幸い、今回は運営してくださっている方々とのコミュニケーションがしっかりとれるので、変更がある場合もスムーズに対応できそうなので、安心です。
楽しい時間になるといいなぁと思っています。
それにしても。これまでに経験したことのないくらいの暑さ。
皆様も、充分に注意してお過ごしください。
12月はありがたいことに3カ所での上演を控えているので、お知らせです。
まずは12月10日10:30から、戸畑図書館にて、『イジーとまぬけな悪魔』を上演します。
毎年恒例のクリスマス会での上演です。なので、上演後、わたし、くじ引き大会のガラガラも回させていただきます!
こんな大役。。。超緊張するっ!!
いつものように0歳から誰でも入れます。入場無料で予約は不要です。
そしてそして、4年ぶりの挑戦。海峡演劇祭で『よだか』を上演します。
宮沢賢治の「よだかの星」から着想を得て、6年前、美術家の林由未さんと、演出家ゾヤさんと、3人で作り上げた作品です。
今回、海峡演劇祭の中で、私の人生で足を向けて寝られない人ぶっちぎりナンバーワンの人形劇師、沢則行さんの「生命誌版 セロ弾きのゴーシュ」の上演ビデオが上映されるのですが、そちらとの関連企画ということで「よだか」を再演することになりました。6年の時を経て、こんな形で沢さんと関連できるのはとても嬉しいことです。いつか沢さんの人形劇を北九州の人にも見せるのが、目標なので(本気)、まずはビデオでご紹介したいと思います。
「よだか」は原作の「よだかの星」とはずいぶん違う話のようで、やはり同じ話のようで。。。でも循環する命のことを話したいと思って作った作品です。今回は演劇祭の1週前がイジーの上演だったりして「金のさかな」の時のようにワークショップに回れなさそうです。なるべく多くの、特にこどもたちに見てもらいたいと思っているので、チラシを貼らせてくださるところや、配らせてくださるところがあったら是非ご紹介ください。
そして12月21日は豊前市の保育園でまた『イジーとまぬけな悪魔』の上演です。こちらは保育園の子供たちに向けた上演なので、地元の方に向けてオープンにするかどうか。。。近づいたらまたお知らせします。
(追記)21日の豊前市和光保育園での上演日時を誤って20日と表記していました。訂正します。21日10時半からの上演です。
気づいたらもう演劇祭まで1ヶ月ほど。
どひゃー、秋はあっという間。
どこかで皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。
8/1に「イジーとまぬけな悪魔」を上演させていただきました。
当初、北九大の芝生広場を会場にしようと計画していましたが、猛暑のあおりを受けて、室内での上演となりました。
外は無数の蝉の大合唱と息苦しくなるほどの気温。室内に変更していただけて、お客様も私も物語の世界に集中することができました。
夏休み中ということもあって小学生のお客様も多数いたのですが、物語が始まるとぐっと世界に集中してくれました。
いつものようにマイクは外れるわ人形はふらつくわ伴奏は間違うわ・・・あたふた進む物語に、いいタイミングでチャチャを入れてくれて、
かつ集中は最後まで切らさない。
そして終わった後は
最高の笑顔でした。
今回の上演には、打ち合わせでわざわざ仕事で来日中だった舞台美術家の林由未さんが同行してくれて、写真撮影や舞台の仕込みなどを手伝ってくれたのですが。
上演後、こどもたちの興味が尽きず、いつまでも人形をいじりつづけるのを心配して、容赦なく人形を片付けていたのが印象的でした。
さすが美術家。人形への愛が深いです。
元を辿れば、この「イジーとまぬけな悪魔」が誕生したのは、この作品の人形を制作してくれた、ヤロスラフ・ドレジャルさんとのご縁を林さんが繋いでくれたことから始まりました。私がチェコに居た時にも何度かお会いしていたドレジャルさんは、とにかく優しい印象で、ゆっくりはっきり喋ってくれて・・・うちの父と同年代なのに、「ザ・チェコのおじいちゃん」という感じで(失礼)とても親しみやすいキャラクターでした。すごい人なんですけどね。名だたる劇団の人形制作を長くやっていたり、長いこと大学で指導していたり・・・そんな方が私に人形を作ってくれるなら!!とえいやっ!と芝居を作ったいきさつがあります。
林さんには間に立ってもらうだけでなく、小道具などでも協力をしてもらいました。初演から2年の時を経てようやく今回、林さんには見てもらえました。ドレジャルさんに見てもらうのはなかなか難しいかもしれませんが、いつか見てもらえるように、引き続きブラシュアップして行こうと思いました。
ご来場いただいたみなさま、関係者のみなさま、ありがとうございました。
また11月に北九大を会場にして「あかずきん」を上演する予定です。11月はひょっとしたら秋口で、外で上演するのも気持ちいいかもしれませんね(予想)。
またお会いできるのを楽しみにしています。
先週土曜日は戸畑図書館での「イジーとまぬけな悪魔」でした。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!
とにかくすごい人!人!人!図書館のイベントで開始30分前から長蛇の列で入場待ち、という状況を初めて見ました。
どうやって?どうやったらこんなに人が来てくれるんですか?と臆面もなく聞いたところ、ずいぶん前から貸し出しカウンターで本を借りる方ひとりひとりにチラシを渡しつつお声がけをしていたとのこと。そしてもう既にこのクリスマス会というイベントが図書館を利用する方(主にお子様連れの方)に定着していてみんな楽しみにしているとのこと。理想的な図書館と利用者の関係だなぁと、感動しました。
やっている側としては正直、反省点が多い上演になってしまいましたが、食い入るように見つめてくれたお客様に支えられた上演でした。一期一会。精進あるのみ。
抽選会でちゃっかりガラガラを回して「〇〇番!」ていう大役を仰せつかりました。この抽選会、商品が豪華!大きな紙袋に30袋用意してあって、かなりの当選確率。さらに外れた子のためにも参加賞が用意してあったりして、こどもたちはホクホクでした。
図書館って本当にいいなぁとしみじみ思いました。誰でも入れるフラットな場所で、知識や物語の扉がたくさん用意されていて、時にはこんなお楽しみもあったり。そしてそのオープンな雰囲気を決めるのは、働いている人。あと、空間だなぁと思いました。そもそも閲覧室と児童書部屋のスペースが区切られていなかったりすると、こういう会の開催が難しくなったりするのかもしれないな。でも、戸畑こどもと母の図書館はやってるな、とか。いろいろ考えるとおもしろいです。図書館、深い。
図書館を利用する人は頻繁に利用するけど、利用しない人は全く行かない→そして利用する人の数の方が全体の人口から見ると割合が少ない→図書館の数を減らす又は予算を減らす。という統計を以前どこかで見た覚えがあるのですが(不確かな情報で失礼。)、図書館ほどいろんな方向に活用しやすい場所はないのになと思います。こどもがいる人はこどもの絵本欲、知識欲に対応するためには必須だし。中高生は勉強できるし。高齢の方も利用者は多いし。働いてる人だな、忙しく働いてる人が行けないんだな。働いてる人ほど、行ったらいいのに。本そのものから得られる情報だけじゃなくて、本を選ぶ時間、触る時間、迷う時間、そしてなによりいる人を観察してみるとそりゃあもう面白い。なにせ誰でも入れるから、不思議な人がいっぱいいる。そういう一見、無駄に見える、生産性のないと思われがちな時間にほど、多くのヒントと心の栄養が隠されているんだぞ、っと、信じています。
来年も図書館での上演、続けていけたらいいなあ。。。
12月21日に、豊前市の和光保育園で「イジーとまぬけなあくま」を上演してきました。「よだか」の余韻も冷めやらぬうちに頭の中を入れ替えて・・・
当日はクリスマス会。「おしゃれして来てください」と掲示板に貼ってあったので「何て素敵なパーティー!」と胸踊った私ですが、会場には白雪姫やらサンタクロースやらなかなかのパリピ(初めて使うわい)が集まっていました。
観客は0歳児から年長さんまで90名。プラス近隣の方や保護者の方々総勢100名以上の方にご覧いただきましたが、とにかくみなさん、しっかり見てくれました。人間の集中している表情ってとっても胸打たれるものがあります。大人だろうがこどもだろうが、その真剣な眼差しで食い入るように見つめられたらもう・・・こちらも心から全力で向き合うしかない、という。。。そんな瞬間の積み重ねが作品になっているんじゃないだろうかと思います。
和光保育園さんは本当ーーーーに、素晴らしい信念を持った保育園で、感動しっぱなしでした。ひとり一匹ずつカブトムシの幼虫を育てたり、園庭でサンマを焼いて葉っぱに載せて食べたり・・・挙げればきりがないのですが、一番感動したのは、リオのオリンピックから南米についての興味が湧いて、そこから南米について・・・調べ学習に近いような、活動を続け、今は南米の鳥について調べている、と。すると子供たちが南米について興味を持っていることを知った保護者が、「うちの店に南米の珍しい花が咲いたので、見に来ませんか?」と。だからみんなバスに乗せて見に行ったのよ〜!と語る園長のキラキラした顔!その理想的な保護者の関わりといい、すべての秘密はこの園長先生だな、と痛感しました。人ですね。やっぱり人は人が育てるしかないんだな、と心から感動して、元気をもらいました。
終演後はやはり人形にじっくり触れ合ってもらいました。もう、取り合い。
一番嬉しかった言葉は
「おもしろかったー!」
「また来てー!」
「明日!明日来てー!」
です。
また是非行きたいっ!
今年の上演はこれで終了です。来年も引き続き素敵な場を提供できるように、がんばりまーす!