新作人形劇のご案内です。
2018年10月に新作人形劇「きんいろの髪のお姫さま」を北九州市と大分県宇佐市で上演することになりました。
「よだか」「金のさかな」でご一緒した、チェコ人演出家のゾヤ・ミコトバーさんと舞台美術家の林由未さんと、再び新作を制作できるチャンスに恵まれました。
今回はチェコに古くから伝わる民話を題材に選びました。
私がチェコに留学したのが2009年。「よだか」を作ったのは2010年。「金のさかな」は2012年。その後、「あかずきん」「イジーとまぬけな悪魔」「てぶくろ」などを制作して来ましたが、ゾヤさんも交えて3人でまた仕事ができるのは6年ぶり。30代はめまぐるしく環境が変わって、家族が増えたり、生活が変わった時代でしたが、それでも、作り続けて来られたことは、ひとえに、周りの支えあってのことだと思います。そして、30代最後の年に、またこうして新たな挑戦の場を与えていただけたことに、ちょっとゾクゾクしてます。
打ち合わせをしていても、ああしたいこうしたい、これにチャレンジしたい、やっぱりこっちがいいんじゃないか。行き詰まったり、つつきあったり、発見したり。話が尽きないのは幸せなことだと思います。こちらのブログでも、制作の状況など、ご紹介して行こうと思います。
10月のプレミアではチェコから演出家のゾヤさんと美術家の林さんを宇佐市にお招きして、新作「きんいろの髪のお姫さま」と「よだか」の2作品を上演する予定です。また、上演の際には並行して林由未さんの人形の作品展も開催する予定です。こちらも是非お楽しみいただければと思います。
年明け以降、他の地域への上演も計画しています。
新たに生まれる作品が、また多くの人に愛されることを心から祈りつつ。
劇場でたくさんの笑顔に会えることを心から楽しみにしています。
通りすがる日田彦山線にトーンチャイムの音を飛ばしています。
5月の年中、年長組えんげきあそびは「音とあそぼう!」でした。
今月は音に関することをやろうと、あれこれ準備して段階を踏んだゲームを考えて・・・と悶々準備していった大人であるところの私ですが。
昨年の生活発表会でちらりとみかけたトーンチャイム。
初めて触る子が多く、そしてあまりに彼らの感覚にフィットしたのか、渡すなり鳴らしながら野原を走り始めたので、もうそのまま走ってもらいました。
「一緒に鳴らそう!」
とか。
「今度は木に聞かせてあげると!」
とか。
「虫に聞かせる!」
とか。
「電車に届け!」
とか。
私が考えてきたことのなんてつまらないことか!
と、早々に諦めて彼らが思いつくままに遊んでもらいました。
かないません。参りました。
年少組のえんげきあそび。あいにくの雨。4月はからだをめいっぱい動かして躍動的に遊んだので、今回は少し体を落ち着けて、感覚をとぎすますあそびを。
窓を開けて、耳を澄ます。
何が聞こえる?
電車の音、バスの音、鳥の鳴き声・・・残念ながらその瞬間、雨は止んでいたので、私が連れてきた「雨音」を聞かせてあげよう。
長い紙の筒に釘をらせん状に打ったもの。中を見てみる。釘がびっしり!
今回はお米、ビーズ、小石の3種類を持ってきたので、まずはそれらをお椀に移す。そこでもとてもきれいな音がする。耳を澄ます。
ひとりずつ、雨音のもとになる粒を触ってみる。どんな感触?つぶつぶ!ぶちゅぶちゅ!痛い!
敏感だなあ、とこちらが感心します。
じっくり触れてもらって、感じたことを自由に発言して、だいたい全然違う話が始まるのでおもしろいです。
音の粒を中に入れて・・・
ひとりずつ、雨音を鳴らしてみました。
やっぱり、年少さんを年長、年中さんたちとクラスを分けてよかったなぁと思いました。
年中、年長さんとは別の生き物、と言っても良いほど、感覚的に生きているので、今回のような触る、とか聴く、というワークの場合、反応がとってもビビッドで、いきいきとしてたのが印象的でした。
慎重につぶつぶを扱う子、大胆にざーっとする子、でもその指先はとても一生懸命な感じで。
おもしろいあそびでした。