divadlo

2016年12月

イジーとまぬけな悪魔@和光保育園

p1180187

12月21日に、豊前市の和光保育園で「イジーとまぬけなあくま」を上演してきました。「よだか」の余韻も冷めやらぬうちに頭の中を入れ替えて・・・

p1180191

当日はクリスマス会。「おしゃれして来てください」と掲示板に貼ってあったので「何て素敵なパーティー!」と胸踊った私ですが、会場には白雪姫やらサンタクロースやらなかなかのパリピ(初めて使うわい)が集まっていました。

p1180194

観客は0歳児から年長さんまで90名。プラス近隣の方や保護者の方々総勢100名以上の方にご覧いただきましたが、とにかくみなさん、しっかり見てくれました。人間の集中している表情ってとっても胸打たれるものがあります。大人だろうがこどもだろうが、その真剣な眼差しで食い入るように見つめられたらもう・・・こちらも心から全力で向き合うしかない、という。。。そんな瞬間の積み重ねが作品になっているんじゃないだろうかと思います。

p1180197

和光保育園さんは本当ーーーーに、素晴らしい信念を持った保育園で、感動しっぱなしでした。ひとり一匹ずつカブトムシの幼虫を育てたり、園庭でサンマを焼いて葉っぱに載せて食べたり・・・挙げればきりがないのですが、一番感動したのは、リオのオリンピックから南米についての興味が湧いて、そこから南米について・・・調べ学習に近いような、活動を続け、今は南米の鳥について調べている、と。すると子供たちが南米について興味を持っていることを知った保護者が、「うちの店に南米の珍しい花が咲いたので、見に来ませんか?」と。だからみんなバスに乗せて見に行ったのよ〜!と語る園長のキラキラした顔!その理想的な保護者の関わりといい、すべての秘密はこの園長先生だな、と痛感しました。人ですね。やっぱり人は人が育てるしかないんだな、と心から感動して、元気をもらいました。

p1180208

終演後はやはり人形にじっくり触れ合ってもらいました。もう、取り合い。
一番嬉しかった言葉は
「おもしろかったー!」
「また来てー!」
「明日!明日来てー!」
です。

また是非行きたいっ!

今年の上演はこれで終了です。来年も引き続き素敵な場を提供できるように、がんばりまーす!

ご来場ありがとうございました:イジー@戸畑図書館

先週土曜日は戸畑図書館での「イジーとまぬけな悪魔」でした。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

dscn4497

とにかくすごい人!人!人!図書館のイベントで開始30分前から長蛇の列で入場待ち、という状況を初めて見ました。
どうやって?どうやったらこんなに人が来てくれるんですか?と臆面もなく聞いたところ、ずいぶん前から貸し出しカウンターで本を借りる方ひとりひとりにチラシを渡しつつお声がけをしていたとのこと。そしてもう既にこのクリスマス会というイベントが図書館を利用する方(主にお子様連れの方)に定着していてみんな楽しみにしているとのこと。理想的な図書館と利用者の関係だなぁと、感動しました。

dscn4488

やっている側としては正直、反省点が多い上演になってしまいましたが、食い入るように見つめてくれたお客様に支えられた上演でした。一期一会。精進あるのみ。

dscn4523

抽選会でちゃっかりガラガラを回して「〇〇番!」ていう大役を仰せつかりました。この抽選会、商品が豪華!大きな紙袋に30袋用意してあって、かなりの当選確率。さらに外れた子のためにも参加賞が用意してあったりして、こどもたちはホクホクでした。

図書館って本当にいいなぁとしみじみ思いました。誰でも入れるフラットな場所で、知識や物語の扉がたくさん用意されていて、時にはこんなお楽しみもあったり。そしてそのオープンな雰囲気を決めるのは、働いている人。あと、空間だなぁと思いました。そもそも閲覧室と児童書部屋のスペースが区切られていなかったりすると、こういう会の開催が難しくなったりするのかもしれないな。でも、戸畑こどもと母の図書館はやってるな、とか。いろいろ考えるとおもしろいです。図書館、深い。
図書館を利用する人は頻繁に利用するけど、利用しない人は全く行かない→そして利用する人の数の方が全体の人口から見ると割合が少ない→図書館の数を減らす又は予算を減らす。という統計を以前どこかで見た覚えがあるのですが(不確かな情報で失礼。)、図書館ほどいろんな方向に活用しやすい場所はないのになと思います。こどもがいる人はこどもの絵本欲、知識欲に対応するためには必須だし。中高生は勉強できるし。高齢の方も利用者は多いし。働いてる人だな、忙しく働いてる人が行けないんだな。働いてる人ほど、行ったらいいのに。本そのものから得られる情報だけじゃなくて、本を選ぶ時間、触る時間、迷う時間、そしてなによりいる人を観察してみるとそりゃあもう面白い。なにせ誰でも入れるから、不思議な人がいっぱいいる。そういう一見、無駄に見える、生産性のないと思われがちな時間にほど、多くのヒントと心の栄養が隠されているんだぞ、っと、信じています。

来年も図書館での上演、続けていけたらいいなあ。。。

archive

open