先日納めたダイニングテーブル。
小さな娘さんがいらっしゃるお宅なので、なるべく出っぱりをなくしたいとのことでした。
何度か打合せを重ねて、とてもシンプルでフラットな印象に仕上がりました。
部材と部材が少しずれている箇所の寸法のことを『チリ』というのですが。
出っぱりをなくしたいとのことで、チリをとらずに、天板から足、幕板にかけてのラインをフラットに仕上げました。
季節によっては天板が収縮したり膨張したりして、少し隙間が出来たりする可能性があることもお客様に伝えたのですが、季節で多少変わっても、その変化を楽しんでくださるとのこと。
そう言っていただけて、なんだかとても嬉しかった。
豊かだなあ、としみじみ思ってしまいました。
豊かさ、って何なのでしょうか。
いつからか私たちは、製品やサービスについて、完璧であることを求めるようになった気がしてなりません。
間違いや誤差は、もちろん製造業ですから、いけないことです。
ただ、木が動くのは、無垢の家具の特徴のひとつです。間違いではないのです。
それが棚の扉だったりすると開け閉めに少し抵抗があったりして不便を感じることもあるかもしれません。
しかしきちんと作ったものであれば、季節が過ぎれば、また元に戻ります。
あくまでも、我々作り手が持てる最大限の技術を使って、緻密で、正確な仕事をするのは大前提とした上で、の話です。作り手が手を抜いていいという話ではなく。
その不便に季節を感じることができるって、とても豊かなことなのではないか、とふと思ってしまいました。
木工作業は全くできない、ただの家具屋の店番のつぶやきと、聞き流してください。
この日は娘さんの1歳の誕生日!
早速つかまり立ち&全力のつま先立ち!
この子の成長とともにこのテーブルも使い込まれて行くかと思うと、
とても幸せな仕事だなあと思いました。
もう1週間ちょっと経ってしまいましたが、天神岩田屋での展示会無事終了しました。
岩田屋での展示会は2回目。やはり多くの方に家具を見ていただき、
反応を直に感じることができるのは貴重な体験です。自信になるところと、
もっともっと突き詰めて考えないといけないと思う部分と。
501の家具はこうであるべきだと変わらないところを持つことは大切な事なのですが、
ある程度柔軟に変化する部分も必要だなと感じました。
家具は一つ一つ出来上がるのに時間がかかります。
なので日々成長を実感するという事はあんまりないんですが、
1年、2年と積み重ねていき、振り返った時に感じる事があればいいなと思います。
展示会をさせていただくことはそういう意味でもいい節目になり、変化を自分にもたらしてくれます。
あといつもありがたく感じる事は、一緒に展示をする他の作家さんたちとの出会いです。
ジャンルが同じでも全く違っても、ものづくりに対する姿勢や価値観など、
個性豊かな人たちと何日もお話しさせていただける時間は財産になります。
普段はまったく違う場所でそれぞれの仕事をしているのに、この数日間は
同じ空間で接客するというのは不思議な感じですが、本当に多くの刺激を受けることができ、
けっして大げさではなく自分の世界が広がっていくのを感じます。
今回ご一緒させていただいた、兵庫県西宮市のundyed+さんのおうちラグ。
undyed =無染色。染めてない、そのままの素材に、ときどき、色やデザインを + プラスして。
というコンセプトで製作されているラグ。
展示会で一目惚れして、501FURNITUREの入り口すぐに玄関マットとして敷いてあります。
いつももったいなくてスリッパで踏むのを躊躇してしまいます。
いつか大きなラグも購入して、お店の家具と一緒に見ていただけたらと思います。
他にも本当に素敵な作家の方々とご一緒させていただきました。本当にお世話になりました。
また岩田屋のみなさま、nagomi-styleの伊藤さん。いつもありがとうございます。
さあしばらくは製作の日々。また4月半ばには小倉での展示会も予定しています。詳細はまたお知らせします!
岩田屋での展示会が近づいて来ました。作業もそろそろ大詰め。今回も新作をいくつか準備しています。
展示会DMが完成したので、ご案内させて頂きます。下記詳細です。
やさしいリビング
■とき:1月30日(水)〜2月5日(火) 10時〜20時
■ところ:岩田屋本店 新館6階 ステージ#6
体にやさしい、心にやさしいをテーマに
5人の作家がリビングをつくります。
出展作家:
501FURNITURE(木工家具/福岡)
LB FURNITURE WORKS(木工家具/山口)
コトリフルリ(プロバンスの布雑貨/福岡)
undyed+(フェルト/兵庫)
YUMETOURAKU(陶芸/福岡)
■お問い合わせ■
岩田屋本店 新館6階 ステージ#6
TEL 092-734-4732(直通)
今回は初めてご一緒する作家さんばかり。岩田屋での展示会も昨年の5月以来ということもあり、どんな出逢いが待っているか、今から楽しみです。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
今週から工房での作業も始まり、501FURNITUREの2013年が本格的に始まりました。
昨年はオープン1年目。
目の前に次から次へと登場する出逢いや、発見や、驚きを
とにかくがむしゃらに飲み込んだような1年でした。
昨年撒いた種が今年芽を出すか・・・いや、ひょっとしたらまだしばらく
がむがむしゃらしゃら飲み込み続ける日々が続くかもしれません。
そんな私たちを、今年もよろしくお願い致します。
昨年末に納品させて頂いたベンチ。
玄関先で履物を脱ぎ履きする時に使いたい、ということでオーダー頂いたもの。
昨年制作したダイニングチェアの足をヒントに、これまで作ってきた足ものよりも
少しスリムな足にしてみました。
丸みを帯びた天板が優しげです。
1月末からの展示会に向けて、ダイニング用の少し大きめのベンチも作ってみようかと思っています。
谷口直子
ちょうど1週間経ちました。
501FURNITURE 1周年記念『ワタ鍋』を先週末開催いたしました。
年末のお忙しい中、お越し頂いた皆様、本当にありがとうございました。
2年目は1年目と同様に種を撒きつつ、1年目に撒いた種から力強い芽が出るように、
根気強く水を与えるような、そんな1年にできたらいいな、と思っています。
まだまだ2年目。
ひょっとしたらご迷惑、ご心配おかけすることもあるかもしれません。
その時は是非、ばしっと、背中を叩いていただければ幸いです。
さて。
今回の1周年記念『ワタ鍋』の際に、ご協力頂いた方のご紹介を少しだけ。
随分スカしてしてますね(笑)。
滅多にこういう格好をしないので、どう立ったらいいかわからないらしいです。
オープン前からお世話になっている、小倉のメルカート3番街のアトリエ セッセさんのネクタイ。
仲良しのアイス屋さんが付けているのを見たときから、1周年記念にこれを!と思っていたので。
そして無理を言って・・・
共布で髪飾りも作って頂きました。
お忙しい中、快く引き受けていただけたこと、本当に感謝しています。
オープン前から私たちのことを見守って頂いているので、
こんなオーダーを聞いて頂けたこと、感無量でした。
そんなセッセさん。
明日12月16日からメルカートで展示会があるそうです。
そざいもよう展
寒い冬を素敵に彩るものがたくさんありそうなので、
お時間ある方は是非。
そしてそして。
1周年の記念に素敵なケーキを焼いてくれたINDIGOさん。
こちらは来年1月に京町にカフェをオープンする高校時代の同級生。
こだわりのケーキとデリ。イギリスから美味しい紅茶を仕入れて、絶賛オープン準備中です。
1年経って、こんな風に業種は違えど、一緒にまちの中で働く友人に恵まれたこと、
とても心強く思っています。
これからもひとつひとつの出逢いと経験を大切にして、
自分たちなりに進んで行けたらと思っています。
これからもよろしくお願いします。
おかげさまで501FURNITUREは11月27日で1周年を迎えました。
この1年、想像していたよりも多くの方と出会うことができ、
様々な経験をさせていただきました。
まだまだ足りない部分はたくさんありますが、
スタートの1年目、たくさんの方々のご支援のおかげで、
充実した日々を過ごすことができました。ありがとうございました!
ただ店をオープンする前から準備に追われ、
オープンしたあとも目の前のことをこなしていくことに精一杯で、
いつも余裕のない日々でした。応援してくださったり、
お世話になった方々に、きちんとお礼をお伝えできていなかったり、
近況を報告できていなかったりするかもしれません。
ならば一周年記念イベントとして近況報告してしまおう!
そしてみなさんとゆっくり語らうならやっぱり!
ということで。
お客様をはじめ、お世話になった方々と鍋を囲む会を実施したいと思います!
題して501FURNITURE 1周年記念『ワタ鍋』!!!!
場所は501FURNITURE店舗、日時は12月8日(土)、17時スタートです。
参加費は無料ですが、予算に限りもありますので飲み物、食べ物、差し入れ大歓迎です!
どなたでもご参加いただけますのでぜひお気軽にお越し下さい。
お問合せは093-383-9433またはinfo@501furniture.jpまで