少し時間が経ってしまいましたが、6月末に納品した2.5人掛けのソファ。今回初めてお取り引きをさせて頂いた生地屋さんで、素敵な生地に出逢いました。
その時偶然にもソファの注文を頂いていたので、お客様にお見せしたらとても気に入ってくださり、この生地を使ってカバーリングを縫うことに。
Nina Campbellというイギリスのデザイナーのテキスタイル。英国王室のプライベートスペースのデザインも手がけているインテリアデザイナーです。とてもさわやかで、上品な質感の生地。
肘はいつまでも触っていたくなるように丸く削り出し、木目が生きるようにオイルで仕上げました。
お客様のご自宅の中でも、広々とした庭が一望できる窓辺に設置させていただきました。
残念ながら写真はないのですが、Laura Ashleyの鮮やかなカーテンが相まって、華やかな窓辺でした。
店番の谷口です。
約2ヶ月もの間、501FURNITUREはお休みを頂いていましたが、8月31日から営業を再開いたしました。
今後は平日は基本的には予約制、土日祝日は11時から17時までの営業とさせていただきます。
とはいえ、平日も店内で作業していることも多いのでお気軽にお問合せください。
tel→ 093-383-9433 mail→ info@501furniture.jp
今回私は、東京都豊島区あうるすぽっとにて『子どもに見せたい舞台シリーズvol.7 星の王子さま』
に俳優として参加してきました。その為、リハーサル期間も含めて約2ヶ月間、お店をお休みさせていただいていました。
おかげさまで公演は大盛況のうちに終えることができました。
詳細はこちらのブログにてご覧頂けます。ご興味のある方は是非ご覧ください。→Divadlo501
また、私事ではありますが、10月に、私たちは新しい家族を迎えることになっています。
その折にはまた少しの間お店をお休みすることもあるかもしれませんが、
HP、ブログ、FB等でお知らせして参ります。ご不便をおかけしますが、よろしくお願い致します。
今日は福岡へダイニングセットの納品に行って来ました。壁に片側を付けてご使用になるとのことで、ダイニングチェアとベンチが1脚、スツール2脚の変則的なセットでした。
お客様と何度かやり取りをしてデザインを決め、時間を掛けて製作をし、ようやく形になって納品ができます。納品の日は自分たちにとってはご褒美みたいな一日です。喜んでいただき、本当に幸せな瞬間でした。
しかも今日はたまたまお孫さんのお誕生日だったとのこと。ご家族の思い出とともに永く使っていただけたら、作り手としてこんなに嬉しいことはありません。
火鉢の上に乗せて、サイドテーブルとしてお使いになるとのことで、丸い天板も合わせてご注文頂きました。なんだか可愛らしいテーブルになりました。
先日納めたダイニングテーブル。
小さな娘さんがいらっしゃるお宅なので、なるべく出っぱりをなくしたいとのことでした。
何度か打合せを重ねて、とてもシンプルでフラットな印象に仕上がりました。
部材と部材が少しずれている箇所の寸法のことを『チリ』というのですが。
出っぱりをなくしたいとのことで、チリをとらずに、天板から足、幕板にかけてのラインをフラットに仕上げました。
季節によっては天板が収縮したり膨張したりして、少し隙間が出来たりする可能性があることもお客様に伝えたのですが、季節で多少変わっても、その変化を楽しんでくださるとのこと。
そう言っていただけて、なんだかとても嬉しかった。
豊かだなあ、としみじみ思ってしまいました。
豊かさ、って何なのでしょうか。
いつからか私たちは、製品やサービスについて、完璧であることを求めるようになった気がしてなりません。
間違いや誤差は、もちろん製造業ですから、いけないことです。
ただ、木が動くのは、無垢の家具の特徴のひとつです。間違いではないのです。
それが棚の扉だったりすると開け閉めに少し抵抗があったりして不便を感じることもあるかもしれません。
しかしきちんと作ったものであれば、季節が過ぎれば、また元に戻ります。
あくまでも、我々作り手が持てる最大限の技術を使って、緻密で、正確な仕事をするのは大前提とした上で、の話です。作り手が手を抜いていいという話ではなく。
その不便に季節を感じることができるって、とても豊かなことなのではないか、とふと思ってしまいました。
木工作業は全くできない、ただの家具屋の店番のつぶやきと、聞き流してください。
この日は娘さんの1歳の誕生日!
早速つかまり立ち&全力のつま先立ち!
この子の成長とともにこのテーブルも使い込まれて行くかと思うと、
とても幸せな仕事だなあと思いました。