先週末、18,19日に、八幡西区の本城中央団地の一部で内覧会が行われました。そのうちの一部屋で、501FURNITUREの家具を展示させていただきました。
デパートの催事に参加することはあっても、居住空間に展示させて頂くのはなかなか無い機会です。いつもの501のお店とは違う雰囲気の中に置くと、同じ家具なのに全く違った表情で、とても不思議な感じでした。
お部屋の設計はタムタムデザインさん。写真は床が無垢材のフローリングですが、別の部屋では藁を使った素材で床を張っていたりして、興味深かったです。
特に面白かったのは、玄関から続く、土間。
アトリエや秘密の書斎にするのにぴったりな空間。こんなクールな部屋に501の家具を置いたのは初めてでした。置く場所の雰囲気によってこんなに変わるのか、ととても貴重な体験でした。
こちらの団地、一階にはコミュニティカフェが入っていたり、生協が入っていたりととても住みやすそうでした。
建物も時代とともに姿を変えて行くものですね。
宗像にある野乃窯さんの展示台を製作させていただきました。
いつもはナラの柾目材を主に使って家具を製作しているのですが、
打合せの結果、今回は板目材を使って製作することになりました。
塗装も、無塗装。白木のまま。
節も荒々しい木目も、なかなか良い仕上がりになりました。
納めてみると空間にもしっくりきました。
野乃窯さんの器が良く映えます。
野乃窯さんでは、今日10月18日から26日まで、窯開きが開催されます。
土の手触りを感じる器たちが揃っています。
素敵な器で頂くと、普通のお茶やごはんが、ごちそうになります。
たくさんのお客様がいらっしゃいますように。
野乃窯
福岡県宮若市山口1089
TEL&FAX 0949-52-2052
先日納品したダイニングテーブル。
建築士の方のご自宅に納めさせて頂きました。
ご自宅でお客様と打合せをすることもあるとのことで、2mと長めのダイニングテーブル。
501のお店で写真を撮ったときは「長っ!」と思ったのですが・・・
納めてみたらなんともしっくりくる長さでした。
そしてそしてこの本棚!整然・・・憧れます。
テーブルをなでながら「図書館みたい。良いですね。」と仰っていただいたのは最高の褒め言葉でした。
2階にある小窓から撮らせて頂いた写真。
なかなかこの角度から家具を見ることはないので、とても新鮮でした。
さすが建築士さん。本当に素敵なご自宅でした。
裸足で歩きたくなる無垢の床、高い天井、光が差し込むカーテン、垣間見えるキッチンもとても使い易そう。
お仕事のお話もなにかと私たちの仕事にも繋がることが多くて、貴重な出会いでした。
おうちが建ててみたくなる、おうちでした。
↓
HOUSTEP
先日納品したドレッサー。
501FURNITUREのHPのギャラリーにアップしている現行のドレッサーはこちら→旧ドレッサー
一見、微妙に違うだけで、写真ではほとんどわからないとは思いますが、細かいところをたくさん改良しています。
一番こだわったのはこの鏡部分に使う金具。
無段階で角度調整ができ、かつ、取付けたときに外側からは見えない金具を使いました。
右側の棚の下段はティッシュボックスになっていて、実は写真では見えませんが棚の底板に穴が開いていて、
扉を閉じた状態でティッシュが取れるようになっています。
お客様からいただいたアイデアですが・・・かなり便利です。ナイスアイデア、いただきました。
天板下の引き出しが少し奥まっているので、引き出しやすいようにレールを工夫したり。
アクセサリーフックを取付けたり。
細かい工夫と細工がたくさんしてあります。
鏡を閉じている時はコンパクトで、ちょっとした書き物なんかもできますが、
扉を開くと色んな細工が飛び出して来て、なんだかびっくり箱みたいで、
アイデアを練っている時は本当にワクワクしました。
いざそれを形にするのは・・・ちょっと大変で。毎日何かを発見してはそれを乗り越えるような製作でした。
少し仕様を変えたドレッサーを8月の岩田屋の展示会にも出店予定です。
展示会の詳細など、また後日ご紹介します。
雨の月曜日ですね。
昨日納品させていただいた、テーブル。
福岡市大名にあるRAGOMさん。
私たちの結婚式や501のオープニング装花もお世話になった、フラワーアーティストのお二人。
この春からお花のスクールも始まるので、作業台が欲しいとのことでした。
お店の雰囲気に合うように、アンティーク加工をして、使わないときはコンパクトにしまえる、組立式にしてみました。
発想に富んだお二人の仕事ぶりに刺激されて、普段の501のデザインからは出て来ない加工やデザインに挑戦してみることになりました。
結果的にお店にも良く馴染んで、こちらもたくさん刺激を頂いて、幸せな納品でした。
こうでなければならない、なんてことは何もないんだなあと痛感。
自分の辞書にないものには恐れや不安がつきまといますが、やってみると意外と面白かったり、
少なくとも新たな発見が必ずあるものですね。ともすると新たな展開が待っていたり。
挑戦するって、楽しいです。
棚付きコーヒーテーブル。
すっく、と伸びる四つ足が健やかです。
天板の一部にナラ独特の虎斑(とらふ)が。
躍動感のある文様ですね。大きな空を流れる雲、とか。水底から海面を見上げているような、とか。
自然の文様に想像がふくらみます。
この斑紋は柾目を横切るように走っていて、養分を貯蔵する役割だった組織です。
虎の毛並みのように見えることからそう呼ばれています。
虎斑に限らずどんな文様も、たったひとつだけのもの。その材は世界にひとつしかない。
立ち木の時は命をつなぐ為に養分を蓄えていたけれど、製材され、家具として形を変えて、
今度は私たちの生活の中で欠かせない道具になる。
私たちが作る家具は手入れをし、大切に使えば、何代にも渡って使えるように丁寧に作っています。
もうこの文様に養分を蓄えることはないけれど、私たちが大切に使えば、木は別の命を生きることができるんだなあと、
しみじみ思いました。