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501furniture

◆◆閉店のお知らせ◆◆



◆重要なお知らせ◆

2020年3月に、501FURNITUREの看板を下ろすことにしました。

2011年4月に北九州市小倉南区の店舗改修を始め、同年11月に店舗をオープンしました。来週11月27日で8周年を迎えます。これまで家具の製造販売を中心に木工ワークショップなどの活動を続けてきました。その間多くのご縁に恵まれて、幸いなことに絶え間なく手を動かし、一つの出会いが次の出会いへと繋がり、オープン当初は想像していなかったような仕事をさせていただくこともあり、ほんとうに彩り豊かな充実した8年間でした。

お客さまの声に耳を傾け、自分が持つ技術を活かして誠心誠意手を動かし続け、家具作家として技術を磨き研究して行く過程で、ある出会いがありました。岐阜県にある、岐阜県立森林文化アカデミーです。

2020年4月から森と木に関わるスペシャリストを育成する専門学校であるこちらの学校で、木工教員として働くことになりました。

家具工房としては家具製作の技術やデザインを磨き、受注を増やし事業の規模を拡大していくことが一つの道だと思いますが、森林文化アカデミーと出会い、活動に触れていくうちに、これまでやってきたオーダー家具製作や開催してきたワークショップなどの運営の経験を活かして、もう少し広い目線で家具、木工と関わり、森林の未来を考えたり、培ってきた技術や知識を伝える立場になることも大切な役割なのではないかと思うようになりました。

森林文化アカデミーには森と木のエンジニア科と森と木のクリエーター科があり、クリエーター科はさらに森林利活用分野と木材利用分野のいくつかの専攻があります。森林から加工流通、利活用に至るまですべてを網羅した学校は国内には他にありません。木工に限らず森林関連全般においての先進的な取り組みを目の当たりにし、岐阜県内の問題だけに携わるのではなく、全ての自治体が抱えている森林問題に関わることができる学校であることを確信しました。

岐阜でどのような活動ができるかは今の段階ではまだ正確にはわかりませんが、これまで身につけてきた家具製作の技術を伝えることはもちろん、豊富な森林資源を持つ日本で、国産材の現状がどうなっているのかを知り、それをどのように活かしていけるかということにも取り組んで行きたいと思います。そしてもちろん自分自身だけではなく幅広いニーズに対応でき、様々な地域の問題に取り組んでいける人材を育てる事ができたらと思っています。

これまで家具を購入してくださったお客さま、ワークショップやイベントなどでお世話になったみなさま、手を貸してくれたり応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

これから先、すでに受注を受けているものの製作と岐阜への移住の準備のため、新規の家具製作の受付はできません。もしこの先501FURNITUREに家具を頼みたいと思ってくださっていた方がおられたら申し訳ありません。これまでのようにオーダーで家具を作るというのはできなくなりますが、これまで大切にしてきた家具作りに対しての想い、地域の材や場所を活用させていきたいと考えている部分に変わりはありません。何らかの形でワークショップなどの講座を開くことは可能かもしれません。いつか地元北九州にも還元できるような活動もしていけたらと思っています。

今後501FURNITUREのFacebookページやInstagram、ホームページをどのようにしていくかは未定ですが、何らかの形で活動の記録として残しておきたいです。また、自宅兼店舗、工房はどなたか借りてくださる方を探す予定です。特に工房は木工機械なども込みで、そのまま木工をやっている方に貸せたらとおもっています。詳細は後日またお知らせします。

これまでの家具のメンテナンスについては今後も受け付けられると思いますのでお問い合わせ下さい。

直子の演劇活動、Divadolo501は岐阜を拠点とし今後も活動を続けていきます。日本各地、世界中どこへでも行きますので、ぜひ呼んで下さい。

これからも渡辺圭、谷口直子を見守っていただけたら幸いです

山田緑地GWW講座四回目、五回目終了

8月18日、9月15日に山田緑地のグリーンウッドワーク講座の4回目、5回目がありました。

8月はシュリンクポットづくり。外は暑く、山田緑地内施設、森の家の展示ホールの一角でやりました。天井が高いので室内なのに開放感があり、とてもいい空間でした。



シュリンクポットづくりはドリル刃の調子があまり良くなく、穴あけに時間がかかってしまいましたが、大半の方が底板を入れるところまではどうにかできました。







これまでのバターナイフや箸などにくらべ難易度が高くなり、子供には難しい部分もありましたが、皆さん頑張って作業を進めてくれました。








それから9月の5回目はスプーンづくりの1回目でした。この日もまだまだ残暑厳しく、室内での開催となりました。あらかじめ大まかに作っておいた部材を、斧やドローナイフで成形していきます。











さじ面はフックナイフという道具を使い手に持ったり削り馬で固定して掘っていきます。





次回はいよいよ最終回。これまで学んできたもらったナイフワークを駆使して、自分だけのスプーンを完成してもらえたらと思います!


そして明日からグリーンウッドワークと初めて出会い、すっかりのめり込むきっかけとなった講座で講師をしてくださった、アメリカ人のジャロッドダールさんの工房に3週間お世話になります。https://www.woodspirithandcraft.com/
3週間も家をあけることを許してくれた妻や子どもたちに本当に感謝です。ありがとう!頑張っていろいろ吸収してきます!

台風の近づく福岡を出発し、韓国インチョン経由で向かいます。福岡発の午後の便は欠航になったようですが、運良く朝の便で出発したので、なんとかインチョンに来れています。あとはアメリカ行きがどうなるか。インチョンは福岡よりもだいぶ北にあるので運のいいことにその便もどうにか大丈夫そうです。台風の近づく地域の方々、どうかお気をつけください。

アメリカ滞在中のことはまた報告します!

山田緑地GWW講座第三回終了

8月の第4回の開催が明日となってしまいましたが、7月の山田緑地でのグリーンウッドワーク講座の報告です。



この日は大雨で蒸し暑く、室内での開催となりました。これまで学んできたナイフワークを用い、バターナイフ作りをしました。













ナイフワークの復習もしながら進めていきます。皆さんずいぶんナイフに慣れてきた印象です。

この日はナイフの研ぎ方もやりました。今回も基本的には難しい作業は保護者の方に覚えてもらい、それをお子さんに伝えてもらえたらと思っていましたが、研ぎの説明の段階でで子どもたちがかぶりつきで聞いていました。ではやってみてくださいと言った途端、研ぎに熱中する子どもたち。小学校4〜5年生くらいです。ちゃんと刃返りもでていて、それなりに研げています。

研ぎは奥が深くなかなか難しいですが、この歳から興味を持ってやりたいという気持ちがあるということに驚きました。







明日はシュリンクポット作り。自分も毎回いろいろな発見や驚きがあり、楽しませてもらっています。どんな一日になるのか、楽しみです。

山田緑地GWW講座第二回終了

少し時間が経ってしまいましたが、二回目の山田緑地でのグリーンウッドワーク講座が終了しました。





当日は爽やかな天気でとても気持ちが良かったですが、前々日からの大雨で倒れたタブを当日の朝採りに行き、講座用にカットしてもらいました。
とても立派な木で、倒れてしまったのは残念ですが、グリーンウッドワークの材としてはとてもいいものでした。廃材として処理するのではなく、使える部分をそのまま新たな木工品として再生できるのはグリーンウッドワークの魅力の一つです。来月以降の講座でも有効に活用させてもらえたらと思います。



今回は大人用5台、子供用5台の削り馬を用意し、箸作りをやりました。





荒削りを削り馬でやり、いくつかのナイフワークを使い、仕上げていってもらいました。











今回に限らず6回の講座を通してなのですが、難易度の高いナイフワークはまず保護者の方に伝え、実践してもらっています。
子どもたちには講座中できる範囲でナイフを使ってもらい、講座終了後も保護者の方と一緒に継続してナイフを日常の道具として使ってもらえたらと思っています。

ですが子どもたちは思ったよりも上手にナイフを使っていて、幼いからできない、危ないという先入観をこちらも持っていたことに気付かされました。もちろん安全を最優先で進めていきたいと思っていますが、子どもたちのやりたい気持ちを遮らないようにしていきたいと思っています。





次回は7月21日。楽しみです。

「おいしいピクニック」スツールづくり終了しました!

東京都大田区蒲田のさかさ川通りで行われた「おいしいピクニック」でのスツールづくりワークショップ、無事終了しました!



普段は車が通る道路上でのワークショップ。5月としては記録的な暑さの中、塗装をし、絵を描き、カンカントントン釘を打ち、個性的なスツールたちがたくさん出来上がりました。3歳のお子様からご年配の方まで、様々な方に参加していただきました。怪我もなく楽しんでいただけたようで、いい2日間となりました。ご参加いただいた皆さま本当にありがとうございました!お手伝い頂いた、スタッフの皆さまも本当にお世話になりました。ありがとうございました。











子どもたちの集中力がすごい!























完成したスツールでピクニック。おいしいピクニックというタイトルにとてもマッチしています。テーブルになってますが。笑



声をかけてくれた大学の同級生のなっつん、蒲田東口おいしい道計画の皆さま、こんな素敵なイベントに呼んでいただけて本当に幸せでした。ありがとうございました。前夜祭を含めて、蒲田に3日間滞在。イベント期間中、家族のような一体感がありとてもいい街でした。また行きたいなあ。

山田緑地GWW講座第一回終了



山田緑地グリーンウッドワーク講座、第一回が終了しました!

今回はいくつかのナイフワークと頭上に生えているクスの枝で鉛筆づくり。
木の生育に支障のありそうな枝を、山田緑地の担当の方に選んでいただいて使いました。

今回はなんと5歳からの参加。ナイフワークを教えるのは難しいかと思ったんですが、扱う上で注意することを伝えながらいくつか簡単なものをやってもらいました。もちろん完璧に削り方をマスターするというのは難しいところもありましたが、2時間ちょっとの講座で皆さん集中して削ってくれました。子供だからできないだろうと思ってしまうのではなく、環境を整えまずは木を削る楽しさを知ってもらえたらと思います。

これからの講座で難易度がもう少しあがってくるので、削り馬などを併用しながらまず保護者の方にナイフワークなどを覚えてもらい、道具の手入れも知ってもらった上で、講座後も続けたいなと思ってもらえるようなものにしたいなと思っています。

次回は6月16日。楽しみです! 





















岐阜でのこと

ゴールデンウィークの始まる少し前、岐阜県の森林文化アカデミーで非常勤講師として、収納家具の講義をさせていただきました。ワークショップなどで参加者に簡単な作り方を教える事はあっても、講義という形で授業をするのは初めてのことでした。



午前中は自分のプロフィールや作品紹介。午後から7名の学生の方のスケッチを見て、どういう家具を作るかというのを決めていきました。今回は学長室のワードローブと書類棚を製作。7名で作るのは書類棚。ワードローブは有志が自主製作することになりました。

いつもの家具製作は、お客さんの要望を聞き一対一でやりとりをしますが、今回は特定のクライアントというより学生7名の意見や作りたいものを聞きながら一つのものにまとめていくというやり方。とても難しかったですが、なんとか方向性が決まりました。









どんなものができるのかボカしてあります。というより実は板書の字があまりにひどい。笑
下手な字をどうにかせんとなあ。子供には字だけはちゃんとしたほうがいいと伝えよう。笑

6月にまた岐阜へ行き、5日間かけて一緒に製作します。いつもは一人での製作ですが、今回は数名で協力しながらどのように作っていけるか、限られた時間でどんな仕上がりになるか楽しみです。


そして講義のあと、さじフェスのお手伝い。スタッフとして準備と当日2日間参加しました。詳しくはリンク先を見ていただけたらと思いますが、素晴らしい講師の方々によるレクチャーは参加者として受けたいものばかりで多くの刺激を受けました。夜には講師の方々や参加者との交流会。木工に限らずいろんな職種の方々が来られていていろんな話を聞け、いい時間を過ごせました。

2日間でスタッフも含めて100人以上の方が来られていたでしょうか。本当に内容の濃い、素晴らしいイベントでした。スタッフとして参加させていただいて、主催の久津輪さん、加藤さんの細やかな配慮、学生スタッフのみなさんの素晴らしい働きぶり、運営の面でもとても勉強になった日々でした。お世話になりました。









今回家族も一緒に岐阜へ行きました。滞在中一日だけ一緒に過ごせたので、長良川で鵜飼の舟を眺めたり、巨大な公園へ遊びに行ったり。他の日の昼間は、水族館や図書館など、いろいろと行ってきたようです。母一人で子供二人、一番たいへんやったのは直子かもしれません。ほんとにありがとう。












さて明日はいよいよ山田緑地のグリーンウッドワーク講座。10月までの月一回、6回中の初回です。どんな方々と出会えるか。楽しみです。

「おいしいピクニック」スツールづくりワークショップのお知らせ

ワークショップのお知らせです。



5月25日、26日13:00から、東京都大田区蒲田のさかさ川通り「おいしいピクニック」というイベントで、
スツールづくりワークショップを開催します!

福岡県外でワークショップをするのは初めて!しかも東京です。

大学の同級生が企画してくれました。こうして一緒に仕事ができるとは!
以下詳細です↓

「スツールづくりワークショップ by 501FURNITURE」

日時:
25日(土)13:00〜15:00
26日(日)13:00〜15:00

定員:各回10組ずつ

参加費:1組2,500円(税込、当日精算)

対象年齢:4歳前後からのお子さまと保護者、大人だけの参加もOKです!

講師:渡辺 圭(501FURNITURE 代表)

申し込み方法:
件名に「スツールWS申し込み」と記載し、参加日・参加者氏名・年齢、お電話番号をメール(oishiimichi@sociomuse.co.jp)でお送りいただくか、電話(03-3731-2603/ソシオミュゼ・デザイン)にてお申し込み下さい。

(内容)
ピクニックにピッタリの、木製スツールを作ろう! 木製家具の製作・販売を行う「501FURNITURE」による、オリジナル・スツール作りのワークショップ。
キリや金槌、水性塗料などの簡単な木工道具を用い、カラフルなスツールを製作します。
お子さん〜大人まで、参加可能! 自分で作った椅子を持って、ピクニックへGo!







 

参加者募集!グリーンウッドワーク講座@山田緑地



参加者募集!
5月から山田緑地で始まる木工ワークショップの参加者を募集します。

山田緑地で採取した生木を利用して、ウッドクラフトの技術を6ヶ月かけて習得します。
鉛筆やお箸などから始め、講座の最後にはマイスプーンを製作する予定です。

開催日時 5〜10月の第3日曜日 ※初回5月のみ12日(日)
13:30〜16:00

受付場所 映像室集合後、屋外で活動(雨天時は映像室)

参加年齢 5歳以上+保護者(大人1人、こども1人)

募集定員 10組

参加料 1組13,000円(6,000円相当のナイフ2本(大人用1本、子ども用1本)プレゼント。)

申し込み 4/17(水)朝9:00 受付開始 電話093-582-4870(山田緑地)まで 先着順

単発のワークショップではなく、6ヶ月かけて継続して参加していただく講座です。
毎月森に木を削りに行く日曜日。1日だけの特別な体験ではなく、もっと森や、木を、身近に感じてもらえる講座になるのではないかと思います。
汚れてもいい服装でご来場ください。エプロンなどがあるといいかもしれません。

ナイフを使う講座内容で、しかもお子さんも参加可能なものです。刃物はもちろん危険なものですが、正しく使うことを学んでもらうことが大切なことだと思っています。十分注意して参加していただくよう、お願いします。

みなさんとお会いできるのを心から楽しみにしています。
山田の森で会いましょう〜!





山田緑地



来年度、2019年5月から10月まで山田緑地で月に一度、木工教室を指導することになりました。



山田緑地は「30世紀の森づくり」をテーマに、管理・運営されている巨大な公園です。かつて弾薬庫として使用された歴史を持つこの森は、半世紀にわたり一般の利用が制限されたため、人の手がほとんど加わることなく森の環境が保たれています。バードウォッチングに参加した時には、その静けさに耳を澄ますことで、心洗われる体験をしました。いつかこの森に関わることができたらどんなに幸せだろう。そう思っていたら、意外にも早く実現することができて、心から嬉しく思っています。



講座の内容は山田緑地の材を使い、グリーンウッドワークと呼ばれる手法で、切ったばかりの生木を斧やナイフ、削り馬などを用いて小物を作ります。
箸やバターナイフ作りを通じて、斧、ナイフの様々な使い方を学び、講座の最後にはそれまでに学んだナイフワークとさじ面を彫るフックナイフを用いてスプーンを作ります。対象は5歳以上のお子様連れのご家族で、10組限定となります。※5歳以上が対象ですが、難易度の高い作業の場合は保護者の方が中心に進めて下さい。

ぜひ皆様も、森に入って、森に親しみ、森からともに学びましょう!
詳細はまた後日お知らせします。



好きっちゃ北九州の取材も入っていました。放送は4/9ですが、またお知らせします。